1. | セレモニアル・ファンファーレ ( Ceremonial Fanfare ) [ ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:45 ) ニューヨーク・フィルハーモニック&ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーストラ・ブラス/指揮:ハンス・レーンデルス |
2. | ダウンタウン・ディヴェルティメント:犬と遊ぶ(マディソンスクエア公園にて) ( Downtown Divertimento: Dog Play ) [ ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:10 ) フィルハーモニック・ウインズ大阪/指揮:ヨハン・デメイ |
3. | ダウンタウン・ディヴェルティメント:フラットアイアン・ビルでの夢想 ( Downtown Divertimento: Flatiron Reverie ) [ ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:54 ) フィルハーモニック・ウインズ大阪/指揮:ヨハン・デメイ |
4. | ダウンタウン・ディヴェルティメント:ハイライン公園へ ( Downtown Divertimento: Hitting Highline ) [ ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:33 ) フィルハーモニック・ウインズ大阪/指揮:ヨハン・デメイ |
5. | サマー ( Summer ) [ ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 11:32 ) フィンランド陸軍バンド/指揮:ユルキ・コスキネン |
6. | アラジン組曲:祝祭行進曲 ( Aladdin Suite: Oriental Festival March ) [ カール・ニールセン ( Carl Nielsen ) / arr. ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:15 ) シエナ・ウインド・オーケストラ/指揮:ヨハン・デメイ |
7. | アラジン組曲:アラジンの夢/朝霧の踊り ( Aladdin Suite: Aladdin's Dream / Dance of the Morning Mist ) [ カール・ニールセン ( Carl Nielsen ) / arr. ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:00 ) シエナ・ウインド・オーケストラ/指揮:ヨハン・デメイ |
8. | アラジン組曲:アフリカの黒人の踊り ( Aladdin Suite: African Negro Dance ) [ カール・ニールセン ( Carl Nielsen ) / arr. ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 4:30 ) シエナ・ウインド・オーケストラ/指揮:ヨハン・デメイ |
9. | 亡き王女のためのパヴァーヌ ( Pavane ) [ モーリス・ラヴェル ( Maurice Ravel ) / arr. ヨハン・デ・メイ ( Johan de Meij ) ] ( 5:59 ) フィルハーモニック・ウインズ大阪/指揮:ヨハン・デメイ、トロンボーン:ジョセフ・アレッシ |
10. | 「リバーダンス」よりハイライト ( Highlights from Riverdance ) [ ビル・ウィーラン ( Bill Whelan ) / arr. ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 12:24 ) シモン・ボリバル・ユース・ウィンド・オーケストラ/指揮:ヨハン・デメイ |
11. | 「ドン・カルロ」よりデュエット ( Duet from 'Don Carlo' ) [ ジュゼッペ・ヴェルディ ( Giuseppe Verdi ) / arr. ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:48 ) フィルハーモニック・ウインズ大阪/指揮:ヨハン・デメイ、トロンボーン:ジョセフ・アレッシ |
12. | ホローポ ( Joropo ) [ モイセス・モレイロ ( Moises Moreiro ) / arr. ヨハン・デメイ ( Johan de Meij ) ] ( 3:22 ) ラリン吹奏楽団/指揮:ブラム・スニーケルス |
近年は日本やアメリカのプロの吹奏楽団の首席客演指揮者に就くなど指揮者としても世界的な活躍を見せる、オランダ出身の作曲家ヨハン・デ・メイの吹奏楽作品集です。日米欧の6つのコンサートからのライブ録音が集められています。前半にオリジナルの作曲作品、後半にクラシック音楽などからの編曲作品を配し、オープニングのファンファーレからアンコールの小品に至るまで、アルバムを通してまるで一つのコンサートのような構成になっていることで、さらにライブ感を味わえるようになっています。
オープニングを飾る「セレモニアル・ファンファーレ」は、大阪シンフォニカー交響楽団(現・大阪交響楽団)の第100回記念定期演奏会のために委嘱され、2005年4月12日に大阪のザ・シンフォニーホールで大山平一郎の指揮により初演されました。トランペット3、ホルン4、トロンボーン2とバストロンボーン、テューバ、ティンパニ、タムタム、シンバル、チャイムという、オーケストラの金管・打楽器セクションの編成のために書かれており、いかにもデ・メイらしいハーモニーと構成による荘厳な雰囲気の4分弱のファンファーレです。
ここに収録されているのは、2009年4月29日にニューヨークのリヴァーサイド教会で行われた演奏です。ハドソン湾やハドソン川の名の由来となったイギリスの探検家ヘンリー・ハドソンが、オランダ東インド会社に雇われて1609年にアメリカ東海岸の探検調査を行い、ハドソン川の探検で現地の先住民と交易を始めました。その後、ハドソン川河口のマンハッタン島に入植したオランダ人はニューネーデルラントを建設し、その首都ニューアムステルダムは後にニューヨークと呼ばれるようになります。そのハドソンの探検とオランダとアメリカの交易から400年になるのを記念して、ニューヨーク・タイムズが運営するクラシック音楽専門ラジオ放送WQXRの中継により、アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の金管楽器セクションとニューヨーク・フィルハーモニックの金管楽器セクションが合同演奏を行いました。オランダのハンス・レーンデルスの指揮で、世界に名だたる二つのオーケストラの格調高い演奏となっています。
デ・メイは現在はそのニューヨーク州ハドソン・ヴァレーに妻と愛犬アリスと暮らしており、散歩がてらマンハッタンのチェルシー地区にある仕事場に通っています。その日々の様子を描いたのがタイトル曲の「ダウンタウン・ディヴェルティメント」です。毎朝アリスとマディソン・スクエア公園のドッグランに出かけ、その帰り道に5番街にある、三角形の特徴的なフラットアイアン・ビルディングの近くで物思いにふけります。ジョギングで高架貨物線跡を再開発したハイライン公園に向かうと、ハドソン川とニューヨークの摩天楼のスカイラインが目に飛び込んできます。第1曲「犬と遊ぶ(マディソン・スクエア公園にて)」ではのんびりと愛犬との散歩を楽しむ様子が浮かんでくるようです。第2曲「フラットアイアンでの夢想」では、マンハッタンのビルの中でも古い歴史を持つフラットアイアン・ビルディングを見ながら、思索を巡らせるように時が流れます。そして第3曲「ハイラインに向かって」では、足取り軽く走るリズムと交響曲第2番「ビッグ・アップル」を思い起こさせる摩天楼の威容が描かれています。
コロラド州立大学プエブロ校のアラン・ミルズを中心にコロラド州の12の高校や大学などのバンドの共同委嘱で作曲され、2014年2月8日にコロラド州立大学プエブロ校ホーグ・ホールで初演されました。スクールバンドでの演奏も想定しているため技術的にはグレード3程度にまとめられていますが、この作曲家らしい響きと展開を楽しむことができます。ニューヨークをテーマにした交響曲第2番「ビッグ・アップル」と同じコンセプトで描かれたスコアの表紙とこのCDのジャケットデザインには、ニューヨークのランドマークにもなっているフラットアイアン・ビルディングがそびえ立っています。
演奏は、2015年5月4日に大阪のいずみホールで行われたフィルハーモニック・ウインズ大阪の第18回定期演奏会から、作曲者自身の指揮による日本初演のものです。前売り完売したこの演奏会では交響曲第1番「指輪物語」と、ソリストにニューヨーク・フィルハーモニックの首席トロンボーン奏者ジョゼフ・アレッシを迎えて「Tボーン協奏曲」が取り上げられました。このとき演奏されたアンコールからトロンボーンをフィーチャーした2曲もこのCDに収録されています。
フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、1899年にピアノ曲として作曲され、1910年に作曲者自身によって小管弦楽用に編曲されました。デ・メイは過去に通常の吹奏楽編成用に編曲しており、CD(MBCD 31.1076.72)もリリースされていますが、ここに収録されているのは、この演奏会のためにトロンボーン独奏と吹奏楽のために新たに編曲されたものです。アレッシに献呈されており、この演奏が世界初演となりました。さまざまなソロ楽器と伴奏という組み合わせでもよく編曲され演奏されている曲ですが、自らトロンボーン奏者として活躍していた編曲者とワールドクラスの独奏者が組んだ一級品をお楽しみください。
もう1曲は、ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」から、第2幕でテノールのスペイン王子ドン・カルロとバリトンの親友ポーザ侯爵ロドリーゴが固く友情を誓い合う二重唱「我らの胸に友情を」です。こちらはアレッシとフィルハーモニック・ウインズ大阪の河毛博子による息の合ったトロンボーン二重奏で。
デ・メイはスカンディナヴィアの四季をテーマに民謡を用いた四部作を作曲中であり、スウェーデン民謡を基に2010年に作曲された吹奏楽のための序曲「春」に続いて、「夏」はその2作目にあたります。フィンランドのスウェーデン語合唱・合奏連盟の委嘱で2014年度の全国吹奏楽コンクールの課題曲として作曲されました。木管楽器によるバルト海ボスニア湾に面した西海岸ポフヤンマーの風景の描写で始まり、フィンランドのスウェーデン語地域で歌われる民謡から「スオミの歌」によるポルカやサクソフォーン四重奏による「アントは私と踊ってる」が現れます。スウェーデンとも関係が深いということで前作「春」や、フィンランドの代表的作曲家ジャン・シベリウスの交響曲第1番の一節も引用され、輝かしいフィナーレを迎えます。
収録されているのは、2013年11月11日にフィンランドのヘルシンキ音楽センター“音楽の家”で行われた、ユルキ・コスキネン隊長の指揮、フィンランド衛兵バンドの演奏による世界初演の録音です。フィンランド大公国時代の1819年4月1日に創設されたフィンランド衛兵バンドは、フィンランド国防軍に所属する48名の楽員で構成されたフィンランド唯一のプロの吹奏楽団です。
今年2015年が生誕150年にあたるデンマークの作曲家カール・ニールセンは6曲の交響曲や3曲の協奏曲など比較的規模の大きな作品と大衆向けの歌曲や合唱曲が知られています。
「アラディン」作品34は、合唱、独唱を伴う劇付随音楽として1918年から1919年にかけて作曲されました。全5幕31曲からなる80分を超える劇音楽の中から作曲者自身によって7曲からなる管弦楽のための演奏会用組曲が作られましたが、デ・メイはその中から第1曲「東洋風祝祭行進曲」、第2曲「アラディンの夢/朝霧の踊り」、第7曲「アフリカの黒人の踊り」の3曲を抜粋して吹奏楽に編曲しました。そのタイトルどおりエキゾチックな雰囲気に満ち溢れています。
デ・メイを客演指揮者に迎えて2012年11月17日に横浜みなとみらいホールで行われた、シエナ・ウインド・オーケストラの第36回定期演奏会の演奏です。
さて、エスプレッソマシンの売り買いがきっかけでデ・メイが偶然出会ったアイルランド出身の作曲家こそ、ビル・ウィーランその人でした。ウィーランから多くのアドバイスを得てアイルランド民謡組曲「キティー・オシェイズにて」を完成させ、さらにウィーランの管弦楽曲「セビリャ組曲」の吹奏楽編曲を手がけたデ・メイが、ウィーランとの2曲目のコラボレーションとして選んだのが、「リバーダンス」の吹奏楽編曲でした。
この曲の説明はもはや無用でしょう。アイルランドの音楽や足の動きだけで踊るステップダンスを基にしたショウとして始まり、世界的な大ヒットを記録しました。2015年には20周年記念の来日公演も行われています。すでに主要なナンバーやメドレーの吹奏楽編曲はいくつか出ていますが、デ・メイが作曲者ウィーランと組んで書き上げたこの編曲は、演奏時間が12分半ほどのハイライトに仕上げられています。チェロやアコーディオンを加えた多彩な響きで、コンサートのメインにもなり得るスケールの大きなものです。2013年6月25日にオレゴン州メドフォードのクラテリアン劇場でウィーラン隣席の下、デ・メイ指揮アメリカン・バンド・カレッジの演奏で初演されました。
演奏は、デ・メイの指揮で、南米ベネズエラの音楽教育プロジェクト「エル・システマ」が擁する吹奏楽団、シモン・ボリバル青少年交響吹奏楽団によるものです。「エル・システマ」はグスターボ・ドゥダメルらを輩出し、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの活躍が知られていますが、吹奏楽団も世界中から指揮者を迎えてレベルの高い演奏を行っています。デ・メイは2010年に定期客演指揮者に就任し、毎年のように自作などを指揮しています。2014年1月24日にベネズエラの首都カラカスにあるシモン・ボリバル・ホールで開かれたこの演奏会では、メインにこの「リバーダンス」の南米初演を置き、交響曲第4番「歌の交響曲」と「UFO協奏曲」の南米初演や「春」などの演奏がデ・メイの指揮で行われ、大成功を収めました。コンサートの熱狂が伝わってくるようです。
そのシモン・ボリバル青少年交響吹奏楽団の2012年の演奏会のアンコールピースとして編曲されたのが、ベネズエラの作曲家モイセス・モレイロの代表作「ホローポ」です。ベネズエラの民族舞曲を基にピアノ曲として作曲されたこの舞曲は、速いテンポでシンプルなコード進行に3拍子と2拍子がめまぐるしく変わるメロディーが印象的で、デ・メイの華やかなオーケストレーションによってアルバムの最後を飾るにふさわしい、まさにアンコールにぴったりの小品となりました。このCDには、プラム・スニーケルス指揮、スペインのラリン吹奏楽団の演奏が取り上げられています。ちなみに同じバンドによるセッション録音が「EXTREME BEETHOVEN」(CD 2013-01)としてリリースされており、すでにお聞きになっている方も多いと思いますが、こちらはそのセッション録音直後の2012年12月30日に同じラリン市音楽堂で行われたコンサートのライブ録音です。ライブならではテンションの高さが聞きどころです。
なお、楽譜はすべてアムステル・ミュージックから出版されており、お取り寄せできます。比較的親しみやすい曲が揃っていますので、コンサートのプログラムに入れてみてはいかがでしょうか。
(2015.11)
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