1. | A Beautiful Friendship [ Donald Kahn and Stanley Styne / arr. Gary Urwin ] ( 5:17 ) |
2. | Waltz for Debby [ Bill Evans / arr. Gary Urwin ] ( 5:46 ) |
3. | Emmanuel [ Michel Colombier / arr. Gary Urwin ] ( 4:57 ) |
4. | Autumn Sojourn [ Carl Saunders / arr. Gary Urwin ] ( 5:40 ) |
5. | Guess I'll HHang My Tears Out to Dry [ Jule Styne / arr. Gary Urwin ] ( 5:26 ) |
6. | It Could Happen to You [ Johnny Burke and Jimmy Van Heusen / arr. Gary Urwin ] ( 5:09 ) |
7. | The Gentle Rain [ Luiz Bonfa and Matt Dubey / arr. Gary Urwin ] ( 5:54 ) |
8. | Shaw 'Nuff [ Charlie Parker and Dizzy Gillespie / arr. Gary Urwin ] ( 6:46 ) |
9. | Look to the Sky [ Antonio Carlos Jobim / arr. Gary Urwin ] ( 5:59 ) |
10. | Dear Mr. Florence [ Carl Saunders / arr. Gary Urwin ] ( 5:11 ) |
11. | Joy Spring [ Clifford Brown / arr. Gary Urwin ] ( 4:52 ) |
12. | We'll Be Together Again [ Carl Fischer and Frankie Laine ] ( 1:51 ) Solo Piano by Christian Jacob |
ゲイリー・アーウィンはLAで活躍しているアレンジャー。楽器はトランペットを吹くのですが、自分のビッグバンドではアレンジに専念するというラッパにしては珍しいタイプの人です。メンバーを見てみるとLAのトッププロ大集結の様相を見せています。もはややりたい放題に近い豪華なメンツです。ローカルなビッグバンドのアルバムだと、メンバーのクレジットで楽器と共にjazzって書かれるケースがあります。これはソリストのことを指すのですが、ソリストとしてフィーチャーされてるのがピート・クリストリーブとビル・ワトラスとカール・サーンダース。もう無敵です。
オープニングはスタンダードのBeautiful Friendship。このアルバムの雰囲気そのまんまな感じのタイトルの曲ですね。いかにも西海岸らしいからっとしたサウンドです。フロントの3人も軽々と名人芸を披露します。
2曲目はエヴァンスのWaltz for Debby。これ、有名な曲だけど案外ビッグバンドのアレンジってみないんですよね。セベスキーのはとんでもなく難しいし。これは日本でもやりたいっていう人が多いんじゃないかな。3曲目は映画音楽作曲家でもあったミシェル・コロンビエーのエマニュエル。夭逝したコロンビエーの息子の名前がタイトルになっているもののようです。途中でファゴットやチューバへの持ち替えがあったりしますね。後半のカールのハイノートが素晴らしいです。ハイノート吹きって往々にしてシャウトみたいになりがちですが、カールはハイノートでも押さえたダイナミクスで吹ける人なので、曲のイメージを壊さない美しいトーンで吹き切ります。これが出来る人は本当に少ないんです。4曲目はカール・サーンダースのオリジナル、Autumn Sojourn。これ、2010年にカールを日本に呼んだ時に2tpで吹いたので、個人的に思い出深い曲です。
5曲目はユール・スタインの古いスタンダード、Guess I'll Hang My Tears Out To Dry。ワトラスというとトロンボーンの高速フレージング、みたいなののイメージが先にきますが、スイートな音色もまた魅力なのです。6曲目はジミー・ヴァン・ヒューゼンのIt Could Happen to You。ピート・クリストリーブ、この人、決定的なソロアルバム、みたいなものがないのが実に残念ですが、カウント・ベイシーからスティーリー・ダンまでこなす職人なのです。素敵です。7曲目はルイス・ボンファのGentle Rain。こういう曲でトロンボーンにスイートにメロディ吹かれたらもうそれだけで十分な感じにさえなってしまいます。クリストリーブも渋く迫ります。
8曲目はディジーのShaw 'Nuff。この曲、アップテンポでカリカリやる印象が強いのでこれくらいゆとり持ったテンポでやるというのは新鮮です。カールとウエィンのバトルもなかなかに楽しいです。最後に2人そろってダブルハイC決めてますが、カールの前でウエィンがいつものやんちゃぶりを抑えているように聴こえるあたりも面白いかな、と。9曲目はジョビンのLook to the Sky。個人的に好きな曲で嬉しい。ここでもスイートなワトラス全開。10曲目もカール・サーンダースのオリジナル。この人曲もいっぱい書く人で、自分のソングブックも自費出版だけど2冊出してるんですよ。これは最近の作品。敢えて曲を書いたカールをフィーチャーしないというアーウィンのアルバムのバランスを考えた判断も良いのではないかな、と。
11曲目はクリフォードのJoy Spring。ここではカールとボビー・シューのソロバトルが聴けます。バトルっていうよりチェイスって言った方が良いかな。これでどうだ!の応酬ではなく、そう来ましたか、じゃあこれで、みたいなやりとりですが、2人とも余裕で強力です。エンディングはクリスチャン・ジェイコブのピアノソロです。クリスチャンはメイナードの娘婿なのです。
このアルバム、LA周辺のバンドリーダー、例えばメイナードやボブ・フローレンスにゆかりのあった人のメンバー比率がかなり高い感じに見えます。そうしたことやゲストプレイヤーも含めてのBeautiful Friendshipなのだなぁ、と思います。サウンドはむしろコンサバティブであまり複雑なコードを書かないタイプのアレンジャーなので、一聴した感じでは凄い、という感じがしないかもしれません。でもそう感じさせることが実は凄いんですよ。西海岸のビッグバンドらしい作品だと思います。
(2015年1月 辰巳哲也)
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