1. | 歌劇「はかなき人生」より 間奏曲と舞曲 ( La vida breve: Interludio y Danza ) [ マヌエル・デ・ファリャ ( Manuel de Falla ) / arr. マルセル・ファン・ブレー ( Marcel van Bree ) ] ( 6:35 ) |
2. | サルスエラ「セベデオの娘たち」より とらわれ人の歌 ( Las hijas del Zebedeo: Carceleras ) [ ルペルト・チャピ ( Ruperto Chapi ) / arr. マルセル・ファン・ブレー ( Marcel van Bree ) ] ( 4:58 ) |
3. | サルスエラ「人騒がせな娘」より Duo de Felipe y Mari Pepa ( La revoltosa: Duo de Felipe y Mari Pepa ) [ ルペルト・チャピ ( Ruperto Chapi ) / arr. マルセル・ファン・ブレー ( Marcel van Bree ) ] ( 5:50 ) |
4. | 歌劇「港の居酒屋」より そんなことはあり得ない ( La tabernera del puerto: No puede ser ) [ パブロ・ソロサバル ( Pablo Sorozabal ) / arr. マルセル・ファン・ブレー ( Marcel van Bree ) ] ( 2:39 ) |
5. | サルスエラ「山猫」より ( El gato montes: Highlights from the Opera ) [ マヌエル・ペネーリャ ( Manuel Penella ) / arr. マルセル・ファン・ブレー ( Marcel van Bree ) ] ( 13:21 ) |
6. | グラナダ ( Granada ) [ アグスティン・ララ ( Agustin Lara ) / arr. エステバン・バタラン ( Esteban Batallan ) ] ( 5:23 ) ソリスト(トランペット):エステバン・バタラン (Esteban Batallan) |
7. | ビバ・ナバラ ( Viva Navarra!: Jota de concierto ) [ ホアキン・ラレグラ ( Joaquin Larregla ) ] ( 4:46 ) |
8. | ルイス・アロンソの結婚より 間奏曲 ( La boda de Luis Alonso: Intermedio ) [ ヘロニモ・ヒメネス ( Geronino Gimenez ) ] ( 5:54 ) |
9. | ポンテアレーアス ( Ponteareas: Pasodoble ) [ レベリアーノ・ソウトゥーリョ ( Reveriano Soutullo ) ] ( 4:29 ) |
10. | バレエ「エスタンシア」より 終幕の踊り(マランボ) ( Ballet Estancia: Danza final 'Malambo' ) [ アルベルト・ヒナステラ ( Alberto Ginastera ) ] ( 4:02 ) |
11. | ペパと崖の若者 ( A Pepa y Mozos do Penedo: Muineiras populares ) [ ホセ・オロ・ヴァル ( Xose Oro Val ) ] ( 4:17 ) |
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スペイン北西部ガリシア州のラリンを本拠地に、1942年に創設されたラリン吹奏楽団は、スペイン国内外のコンクールで優秀な成績を収め、またスペイン国内の主要な都市やアルゼンチン、ベネズエラ、オランダ、スイスに演奏旅行を行っている実力派の吹奏楽団です。2007年にオランダ出身のブラム・スニーケルスを首席指揮者に招き、特に近年はCD録音などでも国内外から注目を集めるようになりました。
このCDは、オランダ南部の小都市ケルクラーデで4年に一度開催される世界音楽コンクール(WMC)の2013年のゲストバンドとして、コンクール期間中の7月26日にコンクールのメイン会場であるローダハルで行ったコンサートのライブ録音です。夜8時に開演したこのコンサートは、サルスエラを中心にスペイン語圏の作曲家によるスペイン情緒あふれる音楽でプログラムが組まれ、チェロを含む充実した編成の本場スペインの吹奏楽団による情熱的な演奏は世界各地から集まった満員の聴衆を魅了しました。
サルスエラはスペインの国民的なオペラで、1幕や2幕の比較的小規模で純スペイン風のテーマで書かれていることが多く、庶民にも親しまれています。ここではピラール・モラゲスのソプラノとベネズエラ出身でシモン・ボリバル音楽院で学んだカルロス・シルバのテノールの独唱を交え、オペラやサルスエラからの名曲が集められています。
前半はラリン音楽院の教授で、ラリン音楽院室内合奏団やラリン吹奏楽団、ア・コルーニャ市吹奏楽団などの指揮者を務めるオランダ出身のマルセル・ファン・ブレーが、このコンサートのために編曲したレパートリーです。
「三角帽子」や「恋は魔術師」などのバレエ音楽で知られるマヌエル・デ・ファリャの2幕4場のオペラ「はかなき人生」は、1904年8月から1905年3月にかけて作曲され、王立アカデミーの作曲コンクールのオペラ部門で優勝したファリャの出世作です。初演は1913年まで行われず、今日でも全曲が演奏されることはほとんどありませんが、ここで取り上げられている第2幕の「間奏曲と踊り」は、オーケストラ単独で演奏されるレパートリーしてもよく知られています。
軍楽隊長でもあったルペルト・チャピはサルスエラを155曲作曲しており、サルスエラ作曲家として後世にその名を残しています。ここでは1889年に作曲した「セベデオの娘たち」からソプラノ独唱の「とらわれ人の歌」と、1897年に作曲した「人さわがせな娘」からソプラノとテノールの二重唱「フェリペとマリ・ペパの二重唱」が取り上げられています。
1897年にスペイン北東部のバスク自治州で生まれたパブロ・ソロサバルはスペインとドイツで作曲を学び、指揮者としての実績もありますが、その政治的な信条からスペイン内戦以降は不遇な半生を送ることになります。管弦楽曲やサルスエラなどを作曲し、1955年制作のスペイン映画「汚れなき悪戯」など映画音楽も手がけています。20曲ほどのサルスエラを残していますが、3幕からなるサルスエラ「港の酒場女」はその代表作です。第2幕で主人公マロラの恋人レアンドロが歌う「そんなことはあり得ない」は、スペイン語で歌われるアリアの中でもとくに有名で、スペイン出身のテノール歌手の多くがレパートリーにしています。
前半のメインはオペラ「山猫」からのハイライトです。バレンシア出身の作曲家マヌエル・ペネーリャが作曲した「山猫」はスペイン南部アンダルシアを舞台に男女の三角関係の悲恋を題材にした3幕のオペラで、1916年2月にバレンシア中央劇場で初演されるとスペインだけでなく世界中のスペイン語圏の国々で大ヒットし、さらには英語化されニューヨークでも上演されました。ここで演奏されているのは名曲を抜粋した13分のハイライトで、スペイン・オペラの傑作とも言えるこの作品のエッセンスを楽しめます。
後半は南米の作曲家の作品も交え、吹奏楽のみによる演奏が集められています。
ラリン吹奏楽団のトランペット奏者でグラナダ市管弦楽団でも演奏するエステバン・バタリャンの編曲と独奏で収録されているのは、メキシコのアウグスティン・ララによる情熱的な「グラナダ」です。ララが本で出会っただけで当時まだ見ぬスペイン南部の古都グラナダに思いを馳せて書いた「グラナダ」は、その情熱的な歌詞とメロディーで世界中で愛好されています。日本でも吹奏楽でよく演奏されるレパートリーですが、ここではトランペット独奏をフィーチャーして華やかで情熱的な演奏が繰り広げられます。
バスク人ピアノ奏者で作曲家のホアキン・ラレグラが故郷ナバラを讃えて作曲した「ビバ・ナバラ!」は、隣接する本場アラゴン地方と並んで知られるナバラ地方の3拍子の速いリズムの舞曲ホタのスタイルで書かれています。わずか4分半ほどの小品ながらバスク人の苦難に満ちた歴史や民族の誇りを歌い上げる演奏会用ホタです。
スペインの後期ロマン派に属する作曲家で指揮者としても活躍したヘロニモ・ヒメネスは、サルスエラを中心にスペインの民謡や踊りの音楽に根差した作品を多く作曲しています。サルスエラ「ルイス・アロンソの結婚式」はヒメネスの代表作で、ここに収録されている間奏曲はオーケストラピースとして単独で演奏される機会も多く、吹奏楽でもいくつかの編曲が演奏されています。フラメンコやホタなどスペイン情緒たっぷりで最後は熱狂的に終わります。
レベリアーノ・ソウトゥーリョはスペイン最北西部ガリシア州出身の作曲家で、サルスエラやパソドブレを多く作曲しています。「ポンテアレーアス」はソウトゥーリョが生まれ故郷の名を付けたパソドブレで、力強さと優雅さを併せ持つソウトゥーリョの代表作です。
アルゼンチンの作曲家アルベルト・ヒナステラの初期の代表作である「エスタンシア」作品8は、1幕5場のバレエ音楽として1941年に作曲されました。バレエとしての上演が延期されたため、1943年に4曲からなる演奏会用組曲が編まれ、その年にブエノス・アイレスで初演されました。エスタンシアと呼ばれるアルゼンチンの大農園での生活や人々を描いたこのバレエでは、民族色豊かな響きに変拍子やオスティナートが多用され、ヒナステラの初期の作品らしくアルゼンチン民族主義が際立っています。終曲の「マランボ」はバレエのフィナーレを飾るアルゼンチンの民族舞曲で、アンコールピースとしてもたびたび演奏される熱狂的な踊りの音楽です。
最後を飾るのはホセ・オロ・バルの「ペパと崖の若者」。「大衆的なムイニェイラ」というサブタイトルどおり、ガリシア地方でよく踊られる速い6/8拍子の舞曲ムイニェイラで華やかにスペイン音楽の祭典の幕を閉じます。
日本ではなかなか味わえない、吹奏楽によるこれぞスペインというスペイン音楽の魅力をたっぷりとお楽しみください。
(2014.08)
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