1. | ヴィア・クラウディア ( Via Claudia ) [ ヨハン・デ・メイ ( Johan de Meij ) ] ( 14:57 ) ランデック交響吹奏楽団 / 指揮:ヨハン・デ・メイ |
2. | 春 ( Spring ) [ ヨハン・デ・メイ ( Johan de Meij ) ] ( 10:06 ) フィリップス・ウインド・オーケストラ / 指揮:ヨハン・デ・メイ / ソプラノ:イレーネ・フェルブルフ |
3. | 交響曲第4番「シンフォニー・オブ・ソング」:一年がいま過ぎて ( Symphony No. 4: "Sinfonie der Lieder": Ein Jahr ist nun geschwunden ) [ ヨハン・デ・メイ ( Johan de Meij ) ] ( 5:45 ) フィリップス・ウインド・オーケストラ / 指揮:ヨハン・デ・メイ / ソプラノ:イレーネ・フェルブルフ / 合唱:オランダ児童合唱団 / 合唱指揮:ウィルマ・テン・ウォルデ |
4. | 交響曲第4番「シンフォニー・オブ・ソング」:おまえたちのおかあさんが戸口から歩み入るとき ( Symphony No. 4 "Sinfonie der Lieder": Wenn zur Thur herein ) ( 5:05 ) フィリップス・ウインド・オーケストラ / 指揮:ヨハン・デ・メイ / ソプラノ:イレーネ・フェルブルフ / 合唱:オランダ児童合唱団 / 合唱指揮:ウィルマ・テン・ウォルデ |
5. | 交響曲第4番「シンフォニー・オブ・ソング」:再会 ( Symphony No. 4 "Sinfonie der Lieder": Wiedersehn ) ( 4:29 ) フィリップス・ウインド・オーケストラ / 指揮:ヨハン・デ・メイ / ソプラノ:イレーネ・フェルブルフ / 合唱:オランダ児童合唱団 / 合唱指揮:ウィルマ・テン・ウォルデ |
6. | 交響曲第4番「シンフォニー・オブ・ソング」:敵対し合う兄弟 ( Symphony No. 4 "Sinfonie der Lieder": Zwei Bruder ) ( 6:32 ) フィリップス・ウインド・オーケストラ / 指揮:ヨハン・デ・メイ / ソプラノ:イレーネ・フェルブルフ / 合唱:オランダ児童合唱団 / 合唱指揮:ウィルマ・テン・ウォルデ |
7. | 交響曲第4番「シンフォニー・オブ・ソング」:早春 ( Symphony No. 4 "Sinfonie der Lieder": Vorfruhling ) ( 5:08 ) フィリップス・ウインド・オーケストラ / 指揮:ヨハン・デ・メイ / ソプラノ:イレーネ・フェルブルフ / 合唱:オランダ児童合唱団 / 合唱指揮:ウィルマ・テン・ウォルデ |
8. | 交響曲第4番「シンフォニー・オブ・ソング」:ハレルキンの歌 ( Symphony No. 4 "Sinfonie der Lieder": Liedchen des Harlekin ) ( 3:34 ) フィリップス・ウインド・オーケストラ / 指揮:ヨハン・デ・メイ / ソプラノ:イレーネ・フェルブルフ / 合唱:オランダ児童合唱団 / 合唱指揮:ウィルマ・テン・ウォルデ |
オランダ出身の作曲家で近年は指揮者としても世界的な活躍を見せるヨハン・デ・メイが、新作を中心に3曲を自身の指揮で収録した自作自演盤です。
2013年はデ・メイにとって、60才を迎え、また自身の名を世界的に広めることになる出世作の交響曲第1番「指輪物語」を発表してから25年となりますが、その節目の年に新たに作曲された交響曲第4番は、これまでのデ・メイの作品からは大きく異なるものとなりました。
「歌の交響曲」と題されたこの交響曲は、イタリア・ボルツァーノ自治県の南ティロル青少年吹奏楽団の委嘱で作曲され、同自治県ドッビアーコで開催されたグスタフ・マーラー音楽週間の公演の一つとして、2013年7月24日にグスタフ・マーラー・ホールでクリスティーネ・マルソナーのメゾソプラノ独唱、ペーター・フィアナイゼルの指揮により初演されました。この地域はかつてはオーストリア領で、現在でも多くの住民が日常的にドイツ語を使用しています。ドイツ語名のトブラッハとしても知られるドッビアーコは、晩年のマーラーが作曲のために過ごした村で、この地で交響曲「大地の歌」、交響曲第9番、未完に終わった交響曲第10番の作曲が行われました。デ・メイはマーラーの交響曲や歌曲にインスパイアされ、19世紀のドイツ語の詩をテキストに、女声の独唱と児童合唱を伴う吹奏楽のために6楽章からなる演奏時間約30分のドイツ歌曲による交響曲を作曲しました。2005年に作曲した交響曲第3番「プラネット・アース」で女声合唱を取り入れたデ・メイは、さらに一歩踏み出して歌そのものをメインにした交響曲を作り上げたのです。
2013年2月8日にニューヨークで書き上げられた前半の3つの楽章には、ドイツ南部バイエルン州出身のフリードリヒ・リュッケルトが1833年から1834年にかけて書き、マーラーも同名の歌曲集を作った「子どもの死の歌」から「今1年が過ぎた」「もし戸口から」「再会」が用いられています。2013年6月4日にニューヨーク州ソーガティーズの自宅で完成した後半の3つの楽章は、ドイツ東部のデュッセルドルフでユダヤ人の家庭に生まれ後半生をパリで過ごしたハインリヒ・ハイネの青年期の詩集「歌の本」の「若き悩み」に収録され、交流のあったロベルト・シューマンも歌曲を書いた「2人の兄弟」、ウィーン出身でリヒャルト・シュトラウスのオペラの台本も手がけたフーゴ・フォン・ホフマンスタールの1907年の「詩集」から「早春」と「道化師の歌」に基づいています。全体を通して死と生をテーマにし、マーラーの音楽も引用しながら、精緻な響きで叙情的に、あるいは剣で戦い合う効果音のように指示された金床をはじめデ・メイらしい重厚なサウンドで劇的に歌い上げます。独唱、合唱と吹奏楽という組み合わせは、おそらくスクールバンドやアマチュアの吹奏楽団によって演奏される機会には恵まれないと思われますが、これまでのいわゆる吹奏楽曲とは一線を画す、独唱と合唱をフィーチャーした数少ないレパートリーとして記憶されるのではないでしょうか。
ここに収録されているのは、2013年11月3日にオランダ南部のアイントホーフェンにあるフリッツ・フィリップス音楽ホールで行われたコンサートのライブ録音です。客演に迎えられた作曲者自身の指揮、オランダ出身でヨーロッパを中心に世界的に活躍するイレーネ・フェルビュルフのソプラノ独唱、オランダ国内各地から集められた優秀なメンバーで構成されるオランダ児童合唱団、そしてアイントホーフェンを本拠地とする世界的な電機・家電製品メーカーのフィリップスで100年以上の歴史を誇る吹奏楽団の演奏で行われたこのオランダ初演は、熱狂的な喝采を浴びる大成功を収めました。
吹奏楽のための序曲「春」も同じフィリップス吹奏楽団のコンサートからの録音です。スウェーデンのウプサラ管楽シンフォニエッタの委嘱で作曲され、2010年5月22日に作曲者の指揮で初演されたこの曲は、スウェーデンの春を迎える喜びを表現しています。スウェーデン民謡「私が18才だったとき」がイレーネ・フェルビュルフの独唱で歌われ、さまざまな楽器でそのエコーが聞こえてきます。やがてポルカ調の陽気な春の主題になり、暗く長い冬からの目覚めを表すように次第ににぎやかになります。ジャズのスタンダードナンバー「ディア・オールド・ストックホルム」としても知られるスウェーデン民謡「ああ、麗しきヴェルメランド」が対旋律として現れ、やがて力強く鳴り響きクライマックスを迎えます。
デ・メイは北欧スカンディナヴィアの四季をテーマに各地の民族音楽や民謡を取り入れた四部作を作曲中です。フィンランドの夏をテーマにした「夏」がすでに書き上げられ、フィンランドの吹奏楽コンクールの2014年度の課題曲に選定されています。
デ・メイの新曲からはもう1曲、「クラウディア街道」が登場しました。
こちらはティロル地方のオーストリア領側、ティロル州西部のランデックにあるランデック市音楽団の創立375周年を記念する委嘱作品として作曲されました。2012年11月30日と12月1日にランデック市ホールで開催された記念演奏会で作曲者の指揮により初演され、このCDにはその世界初演の演奏が収録されています。
デ・メイは作曲にあたって1637年に創設されたバンドの長い歴史を紐解く中で、ランデックがクラウディア・アウグスタ街道の拠点であることを知り、その歴史と自然に思いを馳せこの曲を作曲しました。クラウディア・アウグスタ街道は第4代ローマ皇帝クラウディウスの時代に整備された唯一のアルプス越えの帝国街道で、全長は500kmにも及びます。ローマ本国の現在のイタリア・ポー川岸のオスティーリャやヴェネツィアと北方の属州であったドイツ・バイエルン州のドナウヴェルトやアウクスブルクとを結び、何百年にも渡って交易に使われ、ローマの繁栄を支えました。
この曲は「アルプスを越える空想の旅」というサブタイトルが付けられているように、イタリアからドイツへアルプス越えの街道を進む様子が描かれています。霧がかかる日の出前のヴェネツィアを出発し、アルプスを望む山道を登っていきます。日が昇ると霧は晴れ、雄大な景色が目の前に広がります。険しい山道を進み、牛が草を食むのどかな牧草地に出ると遠くからアルペンホルンの音が聞こえてきます。一行がランデックに着くと華やかなファンファーレで迎えられ、最後はアウクスブルクへの到着を祝福するように堂々たる賛歌が高らかに鳴り響きます。約15分のアルプス越えの旅をその情景を思い浮かべながら音楽でお楽しみください。
楽譜はすべてアムステル・ミュージックから出版されており、デ・ハスケの販売網を通してお取り寄せできます。演奏会のメインプログラムにもなるスケールの大きいデ・メイの作品をぜひ演奏してみてください。
(2014.04)
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