1. | Birdland [ Joe Zawinul / arr. Mike Barone ] ( 7:49 ) |
2. | Swing Low Sweet Chariot [ Mike Barone ] ( 3:50 ) |
3. | Please Don't Talk About Me [ Sam H. Stept / arr. Mike Barone ] ( 5:58 ) |
4. | Sour Sally [ Mike Barone ] ( 7:08 ) |
5. | Mr. Humble [ Mike Barone ] ( 5:45 ) |
6. | Captain Crunch [ Mike Barone ] ( 5:16 ) |
7. | Indian Summer [ Victor Herbert / arr. Mike Barone ] ( 6:17 ) |
8. | Maiden USA [ Mike Barone ] ( 5:00 ) |
9. | I'm Confessin' [ Al Neiburg, Doc Dougherty and Ellis Reynolds / arr. Mike Barone ] ( 7:15 ) |
10. | Renee [ Mike Barone ] ( 7:40 ) |
11. | Prunes [ Mike Barone ] ( 5:17 ) |
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マイク・バローンの新譜が届いた。前作同様自分で録音して自分でミックスしてる。しかも録音してから完パケまで4ヶ月くらいしかかかってない。仕事早い。パソコンなどの技術の進歩のおかげで、レーベルなんかに契約しなくても、専用の巨大な装置がなくてもこうして作品が作れることは我々にとって実はとてもありがたいことなのだ、と思う。
さて、本作のメンバーを見ると、個人的にはあまり見たことのない若手を軸にしながらも随所にベテランを配する、といった風情。
オープニングトラックはザヴィヌルのBirdland。割と原曲に忠実で奇を衒わないアレンジ。この曲のアレンジ、ありそうであんまりないので個人的には嬉しい。2曲目はSwing Low, Sweet Chariot。アメリカの古い歌ですよね。ジャズの人達だけじゃなくてゴスペルでもカントリーでも歌われてるんじゃないかな。原曲は実にシンプルなのですが、色々カラフルに仕掛けています。ちょっとロブ・マッコネルを思い出しました。作曲者のクレジットを自分にしてますが、確かこれ、パブリックドメインじゃなかったかなぁ(笑)。
3曲目のPlease don't talk about meも調べてみたら古い曲。1930年代のオールド・スタンダードですが、調べてみると、シナトラ以下錚々たる人達が歌っている歌でした。リハモされてるけど確かに古いスタンダードらしいメロディの曲です。ラッパのソロは名手ボブ・サマーズ。この人巧いんだよなぁ。ミディアムでゆったり歌う感じ、参考にすると良いですよ。4曲目のSoue SallyはSweet Georgia Brownのコードチェンジを使ったオリジナル。この曲のチェンジは色々な人に使われますよねー。個人的にはブルックマイヤーのzig zagなんかを思い出したりするわけですが、どうこねくり回すか、が楽しみなわけです。録音ではミディアムファストくらいで来てますが、これ、ライブで高速でやったら盛り上がりそうな気がするなぁ。
5曲目はバディ・リッチに捧げたMr. Humble。冒頭のドラムのブラシの叩きっぷりが明らかにバディを意識したものに聴こえます。このトラックは大人しく仕上げていますが、イケイケで行く部分をもっとイケイケでやっても面白いかな、という気がします。6曲目、オリジナルのCaptain Crunch。これ、丁度ハリケーンでNYCがやられてWBGOが聴けなかった時にKJZZ聴いてたらかかったんでした。西海岸のラジオ局だから回すんだろうなぁって思ったものです。
7曲目、スタンダードのIndian Summer。日本だと良く演奏されるスタンダード、みたいなのがあるけど、これなんかは日本ではあまりやる人がいない曲ではないかな、と。いい曲ですよね。で、この曲はバラードで行くのが大半なので、このテンポ設定は珍しいかな、とも。8曲目はオリジナルのMaiden USA。これはソリストを野放しにして盛り上がるタイプの曲。アップテンポでラテンフレイヴァーな感じって言っていいのかな。
9曲目はI'm confessin'。テーマは変拍子使ってますね。ライナーにケニー・バロンがやってるのを見たって書いてるから、この変拍子のアイディアはもしかしたらケニー・バロンなのかもしれませんね。これも個人的にこの曲のイメージより早めな感じがしますが、なかなかに快適です。
10曲目はオリジナルのRenee。リニー・ロスネスのことが頭にあったのかな。最初ピアノソロだしね。これはI love youのコードを使ったもの。ラッパとバリサクにソロが回ります。シメはオリジナルのPrunes。全ての先達に捧げるって書いてるけど、過去のビッグバンドの巨人の顔が浮かんできません(笑)。In 2と4ビートが交錯した作りになっています。
奇を衒わないアレンジが多く、グッドウィンみたいに曲芸できるプレヤーがいないとできないようなことは書いていないので、演奏して楽しい譜面が多いように思います。このあたりはTonight Show Bandに書いてた経験が息ているのかもしれません。で、不思議なのですが、このアルバムではトロンボーンのソロが一切ありません。マイク・バローン自身はトロンボーン吹きだったと思うのですが、何か思うところがあったのでしょうか?ちょっと不思議です。あと、どうでもいいことなんですが、ミックスのバランスでドラムをかなり左右に大きく振り分けてるんですよね。このあたりの音の作り込み方、なんてのは皆さんの中で録音したい、っていう人には参考になるのかもしれません。選曲は古いスタンダード、スタンダードのコードを使ったオリジナルと完全なオリジナルが軸で、一曲目のバードランドだけが浮いてる感じもするのですが、これはキャッチーな曲を頭に持って来る、という戦略なのでしょう。
(2013年1月 辰巳哲也)
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