1. | Be That Way [ Tyler Mire ] ( 8:35 ) |
2. | Abby Song [ Jenny Kellogg ] ( 11:38 ) |
3. | Shiny Stockings [ Frank Foster ] ( 7:15 ) |
4. | The Fifth Shade [ Steve Wiest ] ( 8:48 ) |
5. | The Sparrow was Gone in an Instant [ Aaron Henderstrom ] ( 9:08 ) |
6. | Fugue for Thought [ Richard DeRosa ] ( 7:28 ) |
7. | From Above [ Aaron Henderstrom ] ( 9:03 ) |
8. | 3rd & 55th [ Neil Slater ] ( 5:45 ) |
9. | Race to the Finish [ Drew Zaremba ] ( 5:41 ) |
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UNTのワンオクロックラブバンドは毎年CD制作をしてくれるので、向こうの学生バンドにおけるコンテンポラリーなサウンドの嗜好性みたいなのが垣間見えるのでありがたい。演奏水準は間違いないので、新しい譜面のショウケースとして重宝するのだ。
今年のアルバムはミディアムのブルースから来ました。リードラッパのTyler Mileくんの譜面。こんなの珍しいんじゃないかな?テーマが適度によじれてるのは予想通りとしてもこれはちょっと意表を突かれた感じ。 2曲目はトロンボーンのJenny Kellogg嬢の譜面。こういうコンテンポラリーなのが来ると安心しますね。マリアのGreen Pieceあたりに感じが似てる。シュナイダー、ブルックマイヤー、この辺りを研究してるんでしょうね。曲の構成が3部形式なので、なんだかウィンドアンサンブルの譜面みたいにも感じちゃう。11分を超える大作。
3曲目はなんとシャイニー・ストッキングが来ました。フランク・フォスターの、ベイシー用とは違うアレンジ。うーん微妙に軽いんだよなぁ。もう少しグリグリスイングみてもいいような気がする。案外こういうミディアムスイングの感じっていうのは難しいんだなぁ、と改めて感じます。なんだろう?録音のバランスなのかな?こういう王道系は聴いてて「おお、これこれ」って感じられると嬉しいのですが、このトラックにはそれがなかったと感じました。
4曲目はディレクター、Steve WiestのThe Fifth Shade。先生凝ってます(笑)。木管の重ね方が面白い。クラリネットをフルートのクラスターは結構斬新に聴こえます。ビッグバンドでのエレクトリック楽器の重ね方ってまだ試行錯誤の余地があるように感じますね。ここでも難しいのはバランスなんでしょう。5曲目はサックスのAaron Hedenstrom君の譜面。ここでも木管の持ち替えによる色彩感の多彩さとか、パーカッションの使い方にマリア・シュナイダーからの大きな影響を見ることができます。ビッグバンドという様式ではあるけどジャズに拘泥しない、みたいな。
6曲目、Richard DeRosa君の譜面、和訳すると「思考のためのフーガ」。どこがフーガかよく分からないけど(笑)、作編曲を勉強するということはクラシカルなこともきちんと知っておかないといけないと改めて思いますね。ソロはエレクトリックトランペット(!)。こういう曲の場合、エフェクトのサウンドの志向性については作曲家の意向が重視されるのか、それともソリストに任せられるのかが気になるところ。多分前者のような気がする。エフェクト自体はかなり昔から色々な人がやってるので、特に斬新なイメージはナシ。ラッパの子はパレ・ミケルボルグとか好きそうな感じはするね。エリック・トリュファズあたりもね。
7曲目は再びHedenstromくんのオリジナル。ここではローズ使ってる。音楽の色彩を考えたエレクトリックな楽器の使い方が上手いなぁ。明確な歌いやすいテーマっていうのはあんまり全面に出ないけど、こういうのはこういうのでアリかな、と。
8曲目は前ディレクターのNeil Slaterのバラード。少しアブストラクトなのが続いたので、きちんとメロディのあるバラードは一息つけて良いですね。クローザーはテナーのDrew Zalembaくんのオリジナル。こういうのがイメージとしてはワンオクロックらしいんだろうなぁ。速い、上手い、カッコいいの3拍子揃った感じで。
今年のワンオクロックは、若さと勢いでブリブリ吹きまくり、っていう感じではなく、ややアブストラクトな曲想のものが多いのが印象的でした。木管の持ち替えの色彩感とか、エレクトリックな楽器やエフェクトのサウンドの質感のバランス、という部分にかなり注力した、というか。それがいい結果を生んでいるとは思いますが、同時に、シャイニー・ストッキングなんかを見てると逆にミディアムスイングの難しさ、奥深さは彼等にも手強いものなのだ、というのも見えたように感じます。そういえばこの間のワークショップでバリー・ハリス氏が、今の若い人達が3連符の使い方が上手じゃないんだけどこれ、大事なんだよ、って言ってましたね。ビバップにしてもスイングにしても受け継ぐっていのは大変なことなんだろうなぁ、とも考えた次第です。
(2013年1月 辰巳哲也)
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