1. | Play Tonic Buds [ Phil Kelly ] ( 5:16 ) |
2. | Limehouse Blues [ Phillip Braham / arr. Phil Kelly ] ( 8:27 ) |
3. | Ballet of the Bouncing Beagles [ Phil Kelly ] ( 9:27 ) |
4. | Ewe Doo on Bubbas Shoux [ Phil Kelly ] ( 7:47 ) |
5. | Rainshadow [ Phil Kelly ] ( 6:35 ) |
6. | Note-o-Riot-ee [ Phil Kelly ] ( 7:34 ) |
7. | B D Bunz [ Phil Kelly ] ( 7:24 ) |
8. | Estos Frijoles Causa Me Falta Pasar A Los Vientos [ Phil Kelly ] ( 7:06 ) |
9. | Grover [ Phil Kelly ] ( 6:19 ) |
10. | Top Fuel Pete Vs The Trav-ski [ Phil Kelly ] ( 5:16 ) |
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フィル.ケリー。アメリカ北西部、シアトル界隈で活躍しているバンドのようです。この人のJeannie の譜面は吹いたことがあるので、名前だけは覚えています。過剰に難解なことを書くのではなく、オーソドックスなビッグバンドの譜面を書く人、という印象が残っています。新作、ジャケットが可愛いですね。フィルの飼っているビーグル犬をモチーフにした曲もあるからでしょう。メンバーを見るとサックス隊にはジェリー.ダジォンとかピート.クリストリーブなんかの名前も見えて、なかなかに楽しみです。
1曲目はPlay Tonic, Budz。曲のコード進行はJust Friendsと同じ。奇を衒わない正統派なアレンジ、安定したソリスト陣。安心して聴ける感じです。
2曲目はLimehouse Blues。1930年代に書かれたこの曲、フルバンにアレンジされると、そういう古めの感じを活かすか、アップテンポでモダンにしちゃうか、に分かれることが多いのですが、これはゆったり、ややオールドファッションな感じが前に出る感じです。アルトのソロはジェリー.ダジォン。この人はNYCの人っていう印象が圧倒的なのですが、こっちに引っ越してきたのかな。
3曲目はタイトルトラック。ミディアムのなかなか可愛らしい曲です。ラッパのソロ、ソツのないプレイですがクレジットなくて誰だか分かりませんでした。コンガはフィルのダラス時代の友人を呼んだそうです。アメリカのビッグバンドの録音では国内各地から集まって録音する、なんていうのが案外普通なんですよね。
4曲目はEwe Doo on Bubba's Shoux。バストロがチューバに持ち替えてセカンドラインな感じ満載です。そういえばゴードン.グッドウィンにもCount Bubbaとかあるなぁ、と思って調べてみると、BubbaっていうのにはGood Old Boyとか、他にも色々な意味があるようです。どちらかというと南部の言葉みたいで、曲もセカンドラインなのもそういう由来なのかな。グッドウィンのもそういう感じだもんね。
5曲目はRainshadow。ボッサです。曲調はボッサですが、シアトルは海もあり、山もあるからこういうしっとりした感じの曲は似合いそうですよね。ギターソロはグラント.ガイスマン。ワタシ的にはこの人の名前はチャック.マンジョーネに直結なのですが、今尚元気に活躍してるんですねぇ。
6曲目、Note-o Riot-ee。これはモダンな譜面。本人はノーステキサス.スタイルって表現してます。彼が若かった頃はジャズ教育のシステムもなくて、音楽はブルースやストリートで学んだものだけど、ノーステキサスのスタイルはアカデミックでモダンだけどそうした部分が希薄になっちゃった、なんてことを書いてますね。滅多に使わない手法だけどちょっとやってよう、という感じで書いたようです。確かにこの曲は今までとスタイルが違います。なるほどねぇ。
7曲目はB.D Bunz。フィルの昔のニューヨークの記憶の断片にある音の記憶がモチーフになっているようです。ライナーを書いている人はサド.ジョーンズを引き合いに出していますね。なんとなく分かる気がします。
8曲目はFrijoles。8/6系ラテンジャズ。基本的にフィルのアレンジって簡潔で分かりやすいのですが、これは彼の譜面にしてはかなり凝った感じに聴こえます。バンドのダイナミクスのコントロールにフィルのグリップががっちり利いてると感じます。この手の曲ってラウドに行っちゃうとダメなんですよね。こういう演奏は皆さんにもお手本になるものです。
9曲目。Grover。もちろんこれはGrover Washington Jr.へのトリビュート。このストリングはプログラミングって書いてるから打込みですね。最近の弦のソフト音源はここまでできて、ここが限界かぁっていうのが個人的に確認できました(笑)。これは管楽器セクションはお休みです。70年代フュージョンをリアルタイムで知ってる人には懐かしい感覚でしょうね(笑)。
クロージングはTop Fuel Pete。ブルース。テナー4本のソロ回し(笑)。これ、サックスが7人もクレジットされてるんですが、みんなで回そうぜ、ってな話になったのかな。多分ライブでは2人で回すんでしょうね(笑)。いかにもクロージングっぽい曲調で楽しめます。
フィル.ケリーという人は、多分過度にモダンになることを回避するようなアレンジをしていると思います。それが結果として分かりやすさ、親しみやすさにつながっているのではないかと。過剰にブラスにハイノートを要求することもありません。大向こうを狙うような譜面がないので、ネガティブに言うと地味というか目立たないという気もしないではありません。が、その分かりやすさや親しみやすさはもしかすると、レニー.ニーハウスのアレンジに通底するかもしれません。学生や社会人の皆さんにも取り組みやすい譜面が多いと言えるでしょう。グッドウィンみたいなヤンチャさはないですが、演奏で参考にするべき部分も多いアルバムだと思います。
(2009年12月 辰巳哲也)
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