1. | Introduction - Movement 1 [ Wlodek Pawlik ] ( 2:30 ) |
2. | Introduction - Movement 2 ( 14:14 ) |
3. | Introduction - Movement 3 ( 2:51 ) |
4. | Nostalgic Journey ( 10:27 ) |
5. | Let's All Go to Heaven ( 10:44 ) |
6. | Piano Intruduction to no Words ( 2:26 ) |
7. | No Words ( 9:39 ) |
8. | Magic Seven ( 12:55 ) |
9. | Blue Rain ( 5:18 ) |
ランディ.ブレッカー、最近アメリカ以外の国のバンドにゲストで乗ったアルバムを良く見かける。グラミー取ったRandy in Brasilがあまりにも凡庸だったので彼のこうした海外のミュージシャンとの共演には正直あまり期待していなかったのだ。が、これは違った。とても良かった。ご承知の通り、マイケル.ブレッカーが白血病で亡くなった時、ランディ達が世界中からドナーを探したのは有名な話。で、これはランディの母親の親族がポーランドに居たことがわかり、過去に共演歴があり、ポーランドでのドナー探しにも協力してくれたミュージシャンと一緒に作ったアルバムなのです。ある意味マイケルが引き合わせたアルバムなのです。少なくとも私にはそう読み取れます。
名前の読み方はよく分かりません。多分ウラディック.ポーリックではないかと(昭和の時代に、プロレスの悪役でウラディック”キラー”コワルスキーっていう名レスラーがいたので、多分ウラディックは当たってる筈)。
この人がまた素晴らしいのです。そもそもポーランドは社会主義国の時代からジャズは盛んでしたが、作曲家として実に素晴らしいスキルを持ってる。冒頭3曲はランディ抜きのインストですが、この曲の作風がショスタコーヴィッチやプロコフィエフ直系な感じの音楽なのです。現地での極めてアカデミックなクラシカルの勉強をしてる感じで、要するに20世紀の音楽様式の一つとしてクラシカルもジャズも同列にある感じなのです。ケニー.クラークと双頭ビッグバンドやったフランシー.ボラーンもそういう感じの人でしたね(Benny BaileyのMirrorsを聴かれたし)。このintroductionは全然ジャズではありませんが、最近はケータイのCMでショスタコーヴィッチ使ったり、エヴァンゲリオンなんかでもオケ多用してるから抵抗なく聴けると思います。ていうか近現代のクラシカルの和声の理論とジャズの和声の理論なんて表裏一体みたいなものなんだから分けて考えるのは損なんですよ。
4曲目のNostalgic journeyからランディ参加。ウラディックのオリジナルなんだけど、この人の作曲スキルは非常に高いので、明らかにランディを意識した曲作りをしてます。和声の動かし方なんかも物凄くランディを意識してる。ランディが書いた、って思う人もいるかもしれないなぁ。曲も良いのですが、とにかくランディが素晴らしくいいんですよ。音色も、フレージングも。昔ニューヨークで弦入りのメトロポールオーケストラにブレッカーズが乗るというライブを見たのですが、それを彷彿とさせます。ヨーロッパの弦って上手いなぁ、と思ってしまうのであります。5曲目のLet's all go to heavenでもこの印象は揺らぎません。それからこの録音はコンサートホールで一発録りなのですが、ホール録音ならではの空間で色々な楽器の音が混じり合う感じが実に素敵なんです。それは6〜7曲目のバラード、No Wordsで十分堪能できます。こういうアコースティックな、しかもストリングスをバックにしたランディのバラードっていうのは実に珍しいし、しかも演奏が素晴らしいです。
8曲目はMagic Seven。7拍子の曲なので考えてみたらベタなタイトル(笑)。これ、多分スモールグループでやったらものすごく70年代ジャズな気配が出て来ると感じられるのですが、編成が大きいのと録音環境のせいでそういう風には聴こえません。スタジオとしても超一流のランディだからこそのピッチの安定感とかさりげなく凄い部分も随所に聴けます。9曲目はカルテットでの演奏。このアルバムに入ってる曲、英語のタイトルが案外凡庸なんですが、日本同様、非英語圏だからなのかな(笑)。
それにしてもこのアルバムは掘り出し物です。個人的にはここ数年のランディのアルバムではトップクラスな感じ。心情的にはこれでグラミー取って欲しかったですが、今年はノミネートから漏れてますね。勿体ない(笑)。ランディ.ブレッカーというと某ジャズ雑誌なんかでも頻繁に取り上げられるので、個人的にはちょっと食傷気味だし他にも凄い人は大勢いるので、個人的には少し斜に構えてたんです。先月の来日、見ておけば良かったかなぁ、とこのアルバムを聴いてちょっと後悔しました。これは良いアルバムです。ランディ好きな人にはマストは一枚だと断言させて頂きます。ストリングスも入っているので、ヴィンス.メンドーサ辺りが好きな人にもお薦めできます。
(2009年12月 辰巳哲也)
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