1. | スカーレット・アンド・シルバー・ジュビリー ( Scarlet and Silver Jubilee Op. 128 ) [ ジェームズ・バーンズ ( James Barnes ) ] ( 6:51 ) 世界初録音 |
2. | ココペリの踊り ( Kokopelli's Dance ) [ ネイサン・タノウエ ( Nathan Tanouye ) ] ( 7:32 ) |
3. | 歌劇「トゥーランドット」より 序奏とアリア「誰も寝てはならぬ」 ( Introduction and Aria "Nessun dorma" ) [ ジャコモ・プッチーニ ( Giacomo Puccini ) / arr. trans. 鈴木孝佳 ( trans. Takayoshi Suzuki ) ] ( 7:07 ) テナー独唱: アルフォンセ・アンダーソン ( Alfonse Anderson ) |
4. | バロン・シミティエールズ・マンボ ( Baron Cimetiere's Mambo ) [ ドナルド・グランサム ( Donald Grantham ) ] ( 5:22 ) |
5. | アンダンテとハンガリー風ロンド 作品35 ( Hungarian Fantasy, Op. 35: ) [ カール・マリア・フォン・ウェーバー ( Carl Maria von Weber ) / arr. trans. マーク・ロジャーズ ( trans. Mark Rogers ) ] ( 10:47 ) バスーン独奏: ジャニス・マッケイ ( Janis McKay) |
6. | ル・サンティエ ( Le Sentier ) [ アンソニー・ラバウンティ ( Anthony Labounty ) ] ( 7:27 ) 世界初録音 |
7. | 歌劇「オプリチニク」より 踊り ( Dances from The Oprichnik ) [ ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー ( Peter I. Tchaikovsky ) / arr. trans. ジョン・R. ブージョワー ( trans. John R. Bourgeois ) ] ( 6:14 ) 2009年ジャパンバンドクリニック推薦曲 |
8. | フライト ( Flight ) [ クロード・T. スミス ( Claude T. Smith ) ] ( 6:30 ) 指揮:鈴木孝佳 |
9. | 永遠の炎 ( The Eternal Flame ) [ エリック・ウィテカー ( Eric Whitacre ) / arr. アンソニー・ラバウンティ ( Anthony LeBounty ) ] ( 3:38 ) テナー独唱: アルフォンセ・アンダーソン ( Alfonse Anderson ) |
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ネヴァダ大学ラスヴェガス校(UNLV)の創立50周年を記念して委嘱され、これが世界初録音となるジェイムズ・バーンズの華やかな「スカーレット・アンド・シルバー・ジュビリー」で始まるこのアルバムは、意欲的なプログラムと高い演奏技術で注目を集めるUNLVウィンド・オーケストラの最新CDです。創立50周年記念盤として制作され、今回も比較的新しい吹奏楽オリジナル曲を中心にした聞き応えのある1枚となっています。
このバンドの委嘱で作曲され、2005年録音の「SPIRITUAL PLANET」(K 11156)でも取り上げたネイサン・タノウエの「ココペリの踊り」は、ネイティブ・アメリカンに伝わるフルートを吹きながら村から村へと旅する精霊の神秘的な踊りを描いています。
プッチーニの最後のオペラ「トゥーランドット」は、ヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴッツィが1762年に著した戯曲を基にしたもので、伝説時代の中国の北京を舞台に残酷な皇女トゥーランドット姫と異国の王子カラフを主人公にした物語です。近年はコンクールなどでセレクションが演奏される機会も多くなりましたが、このオペラの中でも特に有名なのが、第3幕の始めに歌われ、今やクラシックファンでなくても知らない者はいないであろうカラフのアリア「誰も寝てはならぬ」でしょう。ここでは第3幕の序奏とそれに続くアリアが1995年からUNLVで指揮科の講師を務めている鈴木孝佳の手でテノール独唱と合唱、吹奏楽のために編曲されています。テノールにはUNLVの声楽の准教授であるアルフォンセ・アンダーソンを迎えており、トゥーランドット姫への愛と勝利を歌い上げています。
ドナルド・グランサムは、吹奏楽曲では3度のアメリカ吹奏楽連盟(NBA)ウィリアム・レヴェリ記念吹奏楽作曲賞や翌年の委嘱を含む2年連続のアメリカ吹奏楽指導者協会(ABA)オストウォルド賞を受賞し、この他にも管弦楽や室内楽などで輝かしい経歴を持つ作曲家です。
「バロン・シミティエールのマンボ」のバロン・シミティエールとはハイチなどで信仰されるブードゥー教に伝わる死と性をつかさどる精霊のことで、直訳すると墓場男爵、しばしば黒い燕尾服とシルクハット、片方のレンズがない黒い眼鏡という姿で描かれます。この曲はそんな死神にマンボを踊らせるという想像するだけで不気味なイメージであり、しかしユーモラスな雰囲気でもある独特な作品です。フロリダ州コーラル・スプリングズのJ.P.トラヴェラ高校ウィンド・オーケストラと指揮者のニール・ジェンキンズ、ニック・パイラートの委嘱で作曲され、2004年5月25日に初演されました。バロン・シミティエールはバロン・サムディ(土曜男爵)とも呼ばれ、グランサムは2005年にはこの名を使って「バロン・サムディのサラバンドとソフトシューズ」という作品も発表しています。
続いてはドイツ・ロマン派の巨匠カール・マリア・フォン・ウェーバーの作品から「アンダンテとハンガリー風ロンド」作品35です。1809年にヴィオラと管弦楽のための協奏曲として作曲され、1813年にバスーン独奏用に書き換えられました。陰鬱な雰囲気のアンダンテと素朴で軽快なロンドからなり、1811年に作曲された協奏曲とともにウェーバーのバスーン独奏曲として広く親しまれています。ここでは数々の吹奏楽編曲や校訂で知られるマーク・ロジャーズの編曲で「ハンガリー幻想曲」のタイトルで出版されている楽譜で演奏されています。ロジャーズ自身もアマチュアのバスーン奏者であるということで、編曲にもきっと思い入れがあったに違いありません。
UNLVの准教授でラス・ヴェガス・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者やレノ・フィルハーモニー管弦楽団のコントラバスーン奏者を務めるジャニス・マッケイが見事な独奏を聞かせてくれます。
UNLVの準教授でUNLVバンドの副指揮者として“スター・オヴ・ネヴァダ”マーチングバンドやUNLVシンフォニック・ウィンズなどを指揮するアンソニー・ラバウンティは、2005年6月にこのバンドに帯同して南フランスのコート・ダジュールで行われた国際吹奏楽祭「フェスティヴァル・デ・ザンシェ」に参加しました。地中海に近いラ・クロワ・ヴァルメールで過ごしたラバウンティが、プロヴァンス地方への旅の思い出を美しく描いたのが「ル・サンティエ」です。サンティエとはフランス語で小径といった意味で、フランスで出会った音の風景や、バッハのカンタータ「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV.140の旋律などが引用され、盛り上がりを見せながらも全編を通して流れる美しい響きが印象的な音楽です。このCDが世界初録音となります。
チャイコフスキーが30代前半に作曲した4幕5場の歌劇「オプリチニク」は、20代後半に作曲しながら破棄した最初の歌劇「ヴォエヴォーダ(地方長官)」から多くの旋律を転用し、1874年に初演され成功を収めました。オプリチニクとは雷帝イヴァン4世時代の親衛隊員のことで、ここではアメリカ海兵隊バンドの指揮者だったジョン・ブージョワが第4幕の2つの舞曲を吹奏楽に編曲しました。ピアノ連弾のための民謡旋律の編曲「50のロシア民謡」にも取り入れられているロシア民謡が使用されており、同じ作曲家の劇付随音楽「雪娘」の「道化師の踊り」と同様にアンコールピースにもぴったりかも。
「フェスティヴァル・ヴァリエーション」や「華麗なる舞曲」で一世を風靡したクロード・スミスの作品からは「フライト」が取り上げられています。ワシントンにある国立航空宇宙博物館のためにアメリカ空軍バンドの委嘱で作曲されたこの曲は、いかにもスミスらしい金管楽器による華やかな響きと、この博物館では毎日パッヘルベルの「カノン」が流されているということで引用されている「カノン」の旋律の、その対比が際立っています。1984年11月に博物館で空軍バンドによって初演されたこの曲は現在は博物館の公式行進曲になっており、館内行事や映像のBGMとしても使用されているということです。
最後に登場するのはUNLVとジュリアード音楽院で作曲と合唱指揮を学び、UNLVバンドの委嘱で作曲された「ゴースト・トレイン」や「ラスヴェガスを喰い尽くすゴジラ」が日本でも話題になったエリック・ウィテカーの作品です。「永遠の炎」は元々は合唱のために作曲したもので、ここでは創立50周年を記念してアンソニー・ラバウンティにより独唱と吹奏楽のために編曲されました。
指揮は「フライト」のみ鈴木孝佳、その他はUNLVバンドの音楽監督で指揮科の教授を務めるトーマス・レスリーです。
バンドの実力を遺憾なく発揮するプログラムで、聞いていただければきっとご満足いただけるでしょう。
これまでにクラヴィアからリリースされている「3 STEPS FORWARD」(K 11146)、「SPIRITUAL PLANET」(K 11156)、「4 FLEW OVER THE HORNET'S NEST」(K 11163)、「THE QUEST」(K 11169)の4枚のアルバムも好評発売中です。
(2009年8月)
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