1. | ハーレクイン ( Harlequin ) [ フィリップ・スパーク ( Philip Sparke ) ] ( 9:25 ) |
2. | ユーフォニアムのための協奏曲 ( Concerto per Flicorno Basso ) [ アミルカレ・ポンキエッリ ( Amilcare Ponchielli ) / arr. ヘンリー・ハウイー ( Henry Howey ) ] ( 13:37 ) |
3. | 遊び好きの厚皮動物 ( The Playful Pachyderm ) [ ギルバート・ヴィンター ( Gilbert Vinter ) / arr. リュク・ヴェルトメン ( Luc Vertommen ) ] ( 6:42 ) |
4. | ユーフォニアム協奏曲: I. モデラート ( Euphonium Concerto: I. Moderato ) [ ジョゼフ・ホロヴィッツ ( Joseph Horovitz ) ] ( 5:06 ) |
5. | ユーフォニアム協奏曲: II. レント ( Euphonium Concerto: II. Lento ) ( 6:54 ) |
6. | ユーフォニアム協奏曲: III. コン・モート ( Euphonium Concerto: III. Con moto ) ( 4:03 ) |
7. | ポカレカレ・アナ ( Pokarekare Ana ) [ パライレ・ハナレ・トモアナ ( Paraire Henare Tomoana ) / arr. リュク・ヴェルトメン ( Luc Vertommen ) ] ( 4:06 ) |
8. | チェロと吹奏楽のための協奏曲: I. 序曲 ( Concerto for Cello and Wind Orchestra: I. Overture ) [ フリードリヒ・グルダ ( Friedrich Gulda ) / arr. リュク・ヴェルトメン ( Luc Vertommen ) ] ( 5:22 ) |
9. | チェロと吹奏楽のための協奏曲: II. イディル ( Concerto for Cello and Wind Orchestra: III. Idylle ) ( 8:01 ) |
10. | チェロと吹奏楽のための協奏曲: III. マーチ風フィナーレ ( Concerto for Cello and Wind Orchestra: III. Finale alla Marcia ) ( 6:36 ) |
11. | イントロダクションとタランテラ ( Introduction and Tarantella ) [ パブロ・デ・サラサーテ ( Pablo de Sarasate ) / arr. リュク・ヴェルトメン ( Luc Vertommen ) ] ( 5:38 ) |
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「ユーフォニアム・ヴィルトゥオーソ」というタイトルどおり、世界をまたにかけて活躍するユーフォニアム奏者スティーヴン・ミードがブラスバンドの伴奏を従えて華麗なまでの名演奏を聞かせてくれる最新アルバムです。
協演しているのはベルギー屈指のブラスバンド、ブラス・バンド・ボイジンゲンです。1879年に地元の磁器工場の労働者によるファンファーレバンドとして結成されたこのバンドは、1975年にブラスバンドに編成を変えると1978年以降フランドル・ブラスバンド連盟主催のコンテストで優秀な成績を収め、特に作編曲家としても知られているリュック・フェルトメンが1992年に指揮者に就任してからは目覚しい発展を遂げました。フィリップ・スパーク、ロイ・ニューサム、ヤン・ヴァンデルロースト、リチャード・エヴァンズ、ピーター・パークスといった著名な音楽家を客演指揮者に迎え、1997年にはフランドル文化大使にも選ばれています。
さて、このCDにはユーフォニアムの独奏をフィーチャーした7曲が収録されています。
パントマイム劇の主人公をタイトルにフィリップ・スパークがユーフォニアム独奏のための「パントマイム」に続く作品として2004年にデヴィッド・チャイルズの委嘱で作曲した「ハーレクィン」、歌劇「ジョコンダ」で知られるイタリアのオペラ作曲家アミルカーレ・ポンキエッリがクレモナの吹奏楽団のためにユーフォニアムに当たるイタリアの金管楽器の独奏曲として作曲した「フリコルノ・バッソのための協奏曲」作品155、そしてジョーゼフ・ホロヴィッツが1972年にナショナル・ブラスバンド・フェスティヴァルの委嘱で作曲した「ユーフォニアム協奏曲」といったユーフォニアムのためのオーソドックスなレパートリーもさることながら、このアルバムでの聞き物は何と言っても指揮者のフェルトメンがこの録音のために書き下ろした編曲作品でしょう。
これらはバスーン、チェロ、ヴァイオリンの独奏曲や歌をユーフォニアム独奏とブラスバンド伴奏のために編曲したものですが、巧みなアレンジとミードの名人芸とも言うべき妙技で、ユーフォニアムの限界を感じさせないどころか、いずれもユーフォニアムのために書かれたオリジナル曲と思ってしまうほど自然な音楽となっています。
バスーン奏者としても活躍した20世紀前半のイギリスの作曲家で指揮者のギルバート・ヴィンターは、バスーン独奏曲を2曲発表しており、そのうちの1曲で1942年に出版されたのがこの「陽気なカバ」です。作曲者自身はこの曲について何もコメントを残していませんが、ディズニー映画にも登場しそうな愛すべきキャラクターの様子が目に浮かぶような作品です。原曲はバスーン独奏とピアノ伴奏のために書かれていますが、ここではブラスバンドの伴奏でさらにユーモラスな雰囲気になっています。
ニュージーランド原住民のマオリ族の最も有名な歌「ポカレカレ・アナ」は、「静かな渚で」という意味で、ロトルア湖を舞台にマオリの伝説にある許されざる恋を歌った歌です。マオリの出身の世界的なソプラノ歌手キリ・テ・カナワの歌で世界的にヒットし、近年ではヘイリー・ウェステンラのアルバムでも再び注目を集めています。切なく歌われる愛の歌はまさにユーフォニアムの豊かな表現力の独擅場と言えるでしょう。
ウィーンの出身のピアニストで、モーツァルトやベートーヴェンの演奏に定評があり、一方でジャズの分野では自ら結成したバンドを率いて世界中で演奏し大成功を収めたフリードリヒ・グルダは、友人のチェロ奏者ハインリヒ・シフの委嘱で協奏曲を作曲しました。1980年に書かれた「チェロと吹奏楽のための協奏曲」は、ドラム,ギターのコンボが加わった管楽器群による伴奏という編成もさることながら、クラシック、ロック、現代音楽、民族音楽と盛りだくさんの内容が詰め込まれた型破りな作品で、チェロの独奏パートには技巧と歌心とウィットが求められる難曲です。原曲は5楽章からなりますが、ここではその中から第1楽章「序曲」、第2楽章「牧歌」、第5楽章「終曲」の3曲がユーフォニアムの独奏で演奏されています。原曲のギターのパートがそのまま活かされ、チェロの独特の奏法についてもユーフォニアムにうまく置き換えており、また新たな魅力を引き出しています。
そしてサラサーテの1899年のヴァイオリン独奏曲「序奏とタランテラ」作品43でまさにヴィルトゥオーソのタイトルどおり唖然とするような超絶技巧で幕を閉じるこのアルバムは、ユーフォニアム奏者必携の1枚です。
(2006.06)
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