1. | Inglesina Scherzo sinfonico-militare [ Davide Delle Cese ] |
2. | Fantasia di Concerto [ Edoardo Boccalari ] |
3. | Il Bersagliere [ Edoardo Boccalari ] |
4. | I Vespri Siciliani ouverture [ ジュゼッペ・ヴェルディ ( Giuseppe Verdi ) ] |
5. | La Banda Nascente [ Berardo Sbraccia ] |
6. | Fantasia per Tromba sopra motivi dell'opera LA Traviata [ Amilcare Pochielli ] |
7. | Scossa Elettrica [ ジャコモ・プッチーニ ( Giacomo Puccini ) ] |
8. | Il Giudizio Universale poema sinfonico (The Universal Judgemant) [ Camillo De Nardis ] |
9. | Marcia Apocalittica [ Ezio Carabella ] |
10. | March Electric [ Giuseppe Creatore ] |
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オランダのCDレーベル、ワールド・ウィンド・ミュージックが世界の吹奏楽団の演奏を紹介する人気シリーズ「Salute from...」最新盤はイタリアから。
イタリアの吹奏楽はよく知られている憲兵隊音楽隊(カラビニエリ)に代表されるように、クラリネットやサクソフォーン、あるいはサクソルン系金管楽器などのファミリー楽器が充実した大編成のバンドが伝統的に多かったのですが、近年は新しく結成されるバンドを中心にアメリカ式のコンサートバンドやウィンドアンサンブルの影響を受けた編成を取り入れるところも多くなっています。日本でCDを目にするソンチーノ市吹奏楽団や、ここで紹介するヴァルテッリーナ吹奏楽団もコンサートバンドのスタイルで活動しています。
ミラノを州都とするイタリア北部のロンバルディア州の中でも、アルプスにほど近いソンドリオ県のさらにスイス国境近くに位置するヴァルテッリーナ渓谷は、北イタリアのワインの名産値の一つで、特にウィンターシーズンには多くのスキーヤーが訪れます。この地を本拠地としその名を冠したヴァルテッリーナ吹奏楽団は、1991年に結成され、瞬く間に世界レベルのバンドに成長した50人編成のバンドです。イタリアをはじめ、フランス、スイス、ドイツ、スペイン、オランダといった国々での国際吹奏楽コンクールにも出場して高い評価を得ています。2001年にスイスのルツェルンで開催された第10回世界吹奏楽大会(WASBE)にも出場していますので、そのライブ録音(amos CD5950)をお聞きになった方も多いでしょう。
イタリアのレーベルからベルリオーズの「葬送と勝利の大交響曲」やイタリア・オペラ序曲集をリリースしており、またスティーヴン・メリロの自作自演による作品集「STORMJOURNEYS(SJCD002)」の演奏を担当していることで、すでに日本でもおなじみのバンドの一つとなっています。
イタリアの作曲家による作品10曲が収められています。
イタリアの行進曲でもっとも有名な作品の一つがデレ・チェーゼが1897 年に作曲した「イングレジーナ」でしょう。「かわいいイギリス娘」といった意味になりますが、そのタイトルどおりイタリア情緒豊かでチャーミングなマーチです。
イタリアの音楽といえば、ヴェルディやプッチーニなどオペラを忘れることはできません。ここではヴェルディの歌劇「シチリア島の夕べの祈り」から序曲を、イタリア系スイス人で「ビザンチンのモザイク画」「アルプスの詩」などの作品の作曲者としても知られているフランコ・チェザリーニの新しい編曲で。
「時の踊り」が有名な歌劇「ジョコンダ」の作曲者ポンキエッリは、クレモナで自身の吹奏楽団の指揮者を務めていたことがあり、吹奏楽のオリジナル曲や管楽器の独奏と吹奏楽のための作品を多く残しています。ここではヴェルディの「椿姫」のメロディーをモチーフにしたトランペット独奏と吹奏楽のための「ファンタジア」が取り上げられています。
このCDには、他に独奏曲としてボッカラーリが1906年に作曲したユーフォニアム独奏と吹奏楽のための「協奏的幻想曲」が収録されています。
さて、ヴェルディに続くイタリアのロマン派オペラ作曲家として名高いプッチーニですが、ここでは珍しい作品が取り上げられています。1799 年にイタリアの物理学者アレッサンドロ・ヴォルタによって電池が発明され、1899年にその100周年を記念する催しのためにプッチーニが作曲したのがピアノ曲「スコッサ・エレットリカ」(電撃)でした。このCDではチャールズ・イェイツが吹奏楽のために編曲した楽譜が使用されています。
イタリアの吹奏楽のオリジナル曲は、前述のような編成上の問題や楽譜の流通など理由から、日本やアメリカなどではほとんど演奏される機会がありません。そんな中でもっとも広く演奏されている作品の一つがデ・ナルディス作曲の交響詩「宇宙の審判」でしょう。
作曲者がナポリ音楽院の在学中に書いたこの作品は、1878年にナポリの吹奏楽曲作曲コンクールで優勝を獲得しました。その後長らく忘れられることになりましたが、アメリカに渡ったイタリアの指揮者アントニオ・カファレラが1934年にゴールドマン・バンドのためにコンサートバンドの編成に書き直して発表し、それがカール・フィッシャーから出版されたことで再び注目を集めることになりました。クラシカルな雰囲気に、ロマンチックなメロディーとダイナミックな展開、中間部で左右に配置したトランペットによる天使のラッパの描写など、古典的な書法ながら非常に印象的な作品と言えるでしょう。近年ハンガリーのレーベルから新録音が出て改めて脚光を浴びている作品です。
イタリアの新しい吹奏楽の魅力を感じさせる1枚と言えるでしょう。
(2004.06)
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