1. | Swingin' on the Orient Express [ Sammy Nestico ] |
2. | Free Flight [ Sammy Nestico ] |
3. | Kiji Takes a Ride [ Prokofiev / arr. Sammy Nestico ] |
4. | Chelsea Bridge [ Billy Strayhorn / arr. Sammy Nestico ] |
5. | Green Dolphin Street [ Bronislau Kapar / arr. Sammy Nestico ] |
6. | The Blues Machine [ Sammy Nestico ] |
7. | Where is Love? [ Lionel Bart / arr. Sammy Nestico ] |
8. | This is the Moment [ Sammy Nestico ] |
9. | Beyond the Blue Horizon [ Whiting/Harling/Robin / arr. Sammy Nestico ] |
10. | Toni [ Sammy Nestico ] |
11. | A Minor Affair [ Sammy Nestico ] |
12. | Shoreline Drive [ Sammy Nestico ] |
13. | Disney Salute [ arr. Sammy Nestico ] |
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About this CD
世界中のビッグバンドファンが待ち望んでいたサミー・ネスティコの新作が遂に発表されました。(何故か彼のHPのみでの販売。SMDJではサミーに直接交渉して、日本国内で販売することになりました!)
本作品に収録された全13曲は、どれも“今・現在”のサミー・ネスティコが目指すサウンドに味付けされています。古典的な4-4-5の形式にこだわらず、随所にEWIやヴィブウラフォン、チューバ、フレンチホルン、さらには総勢20名にも及ぶストリングス・アンサンブルを配し、単なるビッグバンド作品集にしないところがスゴイっ!(勿論、基本はビッグバンドですが・・・。)
恐らくQuincy JonesやPatric Williams等の影響(或いは刺激)を受けながら、可能な限り楽器の組み合わせやその響きを熟考したのでしょう。新たなサウンドの追求/21世紀ビッグバンド・サウンドの提案とでも言うのでしょうか。サミー・ネスティコのやる気というか情熱が伝わってきます。
またこの作品に参加しているメンバーは、一部を除いてその殆どが前作「Basie & Beyond」でも参加していたメンツ。(ストリングス・セクションは除く。)
最高のメンバーと共に、ノリの良い良質な、且つクリアなサウンドのビッグバンド・アルバムに仕上げています。
老いてなお元気。常に新たな世界へ向けてチャレンジを続けるその意欲に、称賛の拍手を送りたいものです。
About Tunes
かつてCB特急が世界中を駆けめぐりましたが、今度はオリエント特急が世界へ向けて発車します。イントロ&アウトロはご愛敬としても、流石、ネスティコ先生。テーマ、バッキング、アンサンブルは彼ならではの味付けで、バンド全体が軽快にスイングしていきます。
ライト・ラテンと4ビートの組み合わせ、且つ、ミディアム・ファストのテンポが心地よいコンテンポラリー・スイング。こうした新しいタイプの曲でも、バッキングやアンサンブルやはりネスティコらしさが感じられ、そのセンスと力量に納得します(ムダが無いっ!)。
ロシアを代表する偉大な作曲家、セイゲル・プロコフィエフの交響組曲『キージェ中尉』からの1曲。映画音楽風(しかも何故かDave Grusin風?)を思わせる導入部から一変してファスト・スイングになると、コレが見事にビッグバンド・ジャズになってしまうあたりは、やはりネスティコ・マジックとでも言うのでしょうか?
今から10年前、彼の古巣である「Airmen of Note」からこの古典的なデュークエリントンの名曲の編曲を依頼され、その時のアレンジがベースになっています。フレンチホルンとストリングスがPete Christliebの見事なテナーソロ(フィーチャリング!)を一層引き立てており、思わずトリハダがたってしまいます。
ライト・サンバでギターとヴァイブのユニゾンにブラスが絡むテーマが実に新鮮。そしてサックス・リードのサビは4ビート・・・。う〜ん、カッチョイイ!しかもHubert Lawsのフルートソロが最高!しかも後半のアンサンブルの盛り上がりには脱帽。このアレンジでこの曲をやってみたいと思うビッグバンド関係の方もいらっしゃるのでは?
ネスティコと言えば、やはりベイシー・チャート。切っても切り離せない関係ですが、オリジナル(83年)と比べるなんて野暮なことはやめて、素直にこの曲のスイング感を楽しみましょう。勿論、21世紀バージョンです。(ちなみにこの曲は、あの不思議なアルバム「88 Basie Street」に収められていて、オリジナルはF.Greenがいなくて イマイチだったような・・・。)
Warrn Lueningのフリューゲルホーンをフィーチャーした大変美しいバラード。ネスティコ先生曰く「このCDの中では異色かも知れませんが、ストリングスにつつまれた彼のプレイを聞かないわけにはいきません・・・」。ネスティコのロマンチックな面がアレンジに反映されています。
本作品のタイトル曲。カウント・ベイシー・ルーツへの回帰と自ら位置づけており、本家よりもベイシーライクです。ネスティコの気合いが感じられる入魂の演奏(勿論、全体にリラックスしていますが・・・)といえるでしょう。テンポと言いダイナミクスと言い、絶妙なバランスで聴く人を魅了していきます。(Denis Budmirのリズムギターがイイ味だしてますネ。)
R&Bテイストを散りばめたリズムが軽快なミディアム・シャッフル。バンド全体がドライブするアンサンブルはやはりネスティコ節。本当にビッグバンドのツボを押さえた曲の構成と編曲は流石。
彼の長年の友人であるToni Tennille(70年代に「キャプテン&テニール」という人気デュオで大活躍したテニール)の為に 書かれた曲。ハッピーでキュートなメロディがライト・サンバによくマッチしています。それにしてもHubert Lawsはスゴイ! きっとこの人は苦手な曲なんてないんだろうなあ〜。 (全然関係ない話ですが、彼女、数年前までMatt Catingubを専属アレンジャーにして彼のビッグバンドで全米各地をツアーしていたんですよネ〜。)
ハードボイルド映画のテーマソングにしてもおかしくないほど雰囲気を持った曲。この曲、コンボで演奏してもカッコイイと思うのは私だけでしょうか?
Dick Nashのトロンボーンの音色が甘く切ないマイナー・ボッサ。ストリングスの流れるようなサウンドと相まって、海岸線をドライブする情景だけでなく、その風まで感じてしまいそうです。
ディズニーワールド25周年の為に編曲した作品で、お馴染みのディズニー作品2曲をメドレーにしたもの。こういうのをクリスマス・コンサートやファミリー・コンサートでやったら大受け間違いなし!それにしても何でこんなにスイングするのでしょう?う〜ん、ウォルト・ディズニー恐るべし。
Optional Note
今回の作品はやはりある意味では異色作かもしれません。いつもは作品発表後、譜面が発売されますが、今回は発売の計画は無いようです。と言うのも、今回は敢えてテューバ、フレンチホルン、パーカッション(ヴァイブ)等を入れてあるので一般的な形式のビッグバンドで演奏するのは難しいとの事。(本人談)。
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550円 |
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