1. | 歌劇「ブルスキーノ氏」序曲 ( Il Signor Bruschino Overture ) [ ジョアッキーノ・ロッシーニ ( Gioacchino Rossini ) / arr. クリスティアン・ヤンセン ( Christiaan Janssen ) ] ( 5:42 ) 指揮:ジャン・クロード・ブラウン |
2. | クラリネット小協奏曲 ( Concertino for Clarinet ) [ カール・マリア・フォン・ウェーバー ( Carl Maria von Weber ) / arr. マルコ・タマニーニ ( Marco Tamanini ) ] ( 9:53 ) ソリスト(クラリネット):ユリア・シュラーク (Julia Schlag) / 指揮:トニー・ショール |
3. | クラリネット小協奏曲 ( Concertino for Clarinet ) [ ガエターノ・ドニゼッティ ( Gaetano Donizetti ) / arr. ジョス・ヴァン・デ・ブラーク ( Jos van de Braak ) ] ( 3:42 ) ソリスト(クラリネット):ティエリ・マジェリュス (Thierry Majerus) / 指揮:ジャン・クロード・ブラウン |
4. | コラール変奏曲 ( Choral Varie ) [ ヴァンサン・ダンディ ( Vincent d'Indy ) / arr. アンドレアス・ヴァン・ズーレン ( Andreas van Zoelen ) ] ( 10:37 ) ソリスト(サクソフォン):ジョルジュ・サドレール (Georges Sadeler) / 指揮:トニー・ショール |
5. | 2本のクラリネットのための演奏会用小品 第1番 ( Konzertstuck nr.1 ) [ フェリックス・メンデルスゾーン ( Felix Mendelssohn Barthold ) / arr. ヘルト・モーレン ( Geert Mooren ) ] ( 8:58 ) ソリスト(クラリネット):ユリア・シュラーク (Julia Schlag)、ティエリ・マジェリュス (Thierry Majerus) / 指揮:トニー・ショール |
6. | 行進曲 ニ長調 ( March in D major ) [ フェリックス・メンデルスゾーン ( Felix Mendelssohn Barthold ) / arr. クリスティアン・ヤンセン ( Christiaan Janssen ) ] ( 6:09 ) 指揮:トニー・ショール |
7. | ツィゴイネルワイゼン ( Zigeunerweisen ) [ パブロ・デ・サラサーテ ( Pablo de Sarasate ) / arr. アンドレアス・ヴァン・ズーレン ( Andreas van Zoelen ) ] ( 8:50 ) ソリスト(ヴァイオリン):リャン・ハオシン (Haoxing Liang) / 指揮:トニー・ショール |
8. | ウィリアム・テルの主題による大二重奏曲 ( Duo brillant Guillaume Tell ) [ ジュール・ドゥメルスマン ( Jules Auguste Demersseman ) / arr. ロジャー・ニース ( Roger Niese ) ] ( 10:57 ) ソリスト(フルート):ミシェル・ワルニエ (Michele Warnier)、ソリスト(オーボエ):ロベルト・シュトース (Robert Stoos) / 指揮:ジャン・クロード・ブラウン |
オランダの楽譜出版社バトン・ミュージックとCDレーベルのワールド・ウィンド・ミュージックが共同で制作した、ソロ楽器と吹奏楽をフィーチャーしたアルバムです。いずれもバトン・ミュージックから出版されているクラシックからの編曲で、楽譜の参考演奏としての位置付けもありますが、鑑賞用として十分お楽しみいただけるアルバムになっています。
演奏はルクセンブルク軍楽隊です。1842年に創設されたルクセンブルク唯一の軍楽隊で、現在は60名のプロの音楽家で構成されています。高いレベルの演奏技術を持ち、これまでにもオランダやベルギーの出版社の吹奏楽譜の参考演奏の録音にたびたび登用されてはいましたが、残念ながらこれらの出版社がいずれも日本ではあまり紹介されてこなかったため、このバンドも今までほとんど知られていませんでした。
指揮は、2012年8月1日からこの軍楽隊の指揮者を務めるジャン=クロード・ブラウンと、首席指揮者を務めるドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州警察音楽隊とともにすでに日本でも多くのCDでその名を知られているトニー・ショールです。
このCDでは木管楽器の独奏曲を中心にしていますが、その中でもクラリネット曲は3曲収録されています。
「クラリネット小協奏曲 ハ短調 作品26」は、ドイツ・ロマン派の作曲家カール・マリア・フォン・ヴェーバーが1811年に作曲したクラリネットと管弦楽のための独奏曲です。ミュンヘンの宮廷楽団でクラリネットを吹いていたハインリヒ・ベールマンのために作曲した、速い・遅い・速いの3つの部分からなる演奏時間約10分の単一楽章の小協奏曲で、ベールマンの独奏とヴェーバー自身の指揮で初演されました。その演奏を聞いて感動したバイエルン国王マクシミリアン1世は、ヴェーバーにさらに2曲のクラリネット協奏曲を書くことを命じたと伝えられています。ここではイタリアの編曲家マルコ・タマニーニが吹奏楽に編曲しています。クラリネット独奏は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州警察音楽隊で指揮者、クラリネット奏者、ピアノ奏者を務め、ドイツ・シュトゥットガルトのホーエンハイム大学吹奏楽団やルクセンブルク・ナショナル青少年吹奏楽団の指揮もしているユリア・シュラークです。
イタリアの作曲家ガエターノ・ドニゼッティはもっぱらオペラの作曲家として知られていますが、管弦楽曲や協奏曲、室内楽曲、器楽曲なども書いています。「クラリネット小協奏曲 変ロ長調」もそういったドニゼッティの知られざる名曲の一つで、オペラを思わせる美しいメロディの小品です。編曲は指揮者としても活躍するオランダ出身のヨス・ファン・デ・ブラークです。こちらのクラリネット独奏は、ルクセンブルク軍楽隊のコンサートマスター、ティエリ・マジェリュスです。
さて、シュラークとマジェリュスの2人によるクラリネット二重奏をフィーチャーしているのが、フェリックス・メンデルスゾーンの「演奏会用小品 第1番」作品113です。前述のハインリヒ・ベールマンとその息子カール・ベールマンのために、クラリネットとバセットホルンにピアノまたは管弦楽が加わる2曲の協奏的作品のうちの一つで、アレグロ・コン・フオーコ、アンダンテ、プレストの典型的な協奏曲のスタイルの3つの部分からなる単一楽章の形式で書かれています。編曲はヘールト・モーレンです。
アメリカの裕福な外科医の妻でアマチュア・サクソフォーン奏者であったエリーズ・ボイヤー・ホール夫人は、その財産でフランスの多くの作曲家にサクソフォーン独奏のための作品の委嘱を行いました。クロード・ドビュッシーの「狂詩曲」やフローラン・シュミットの「伝説」作品66といった、今なおサクソフォーン独奏曲のレパートリーとして定着している曲はその結果生まれたものです。セザール・フランクに学び、パリにスコラ・カントルムを創設したヴァンサン・ダンディの「コラール変奏曲」作品55もそうして書かれた1曲で、美しいコラールの旋律が形を変えながら移ろいゆく魅力的な小品です。編曲はアンドレアス・ファン・ズーレン、サクソフォーン独奏はルクセンブルク軍楽隊のジョルジュ・サドレールです。
フランスのフルート奏者ジュール・オーギュスト・ドゥメルスマンは、パリ音楽院で学び12才で1等賞を得ましたが、新しいベーム式のフルートを好まず旧式のフルートを使い続けたため、パリ音楽院の教授に就くことはできませんでした。ヴィルトゥオーゾとして名をあげましたが、33才の若さでパリで亡くなります。作曲家としてもフルートのための作品を中心に数多く作曲しています。今日では専ら通俗曲として序曲のみが演奏されるだけになったロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」の中の旋律を基に、コンサートピースとしてフルート2本またはフルートとオーボエの二重奏とピアノのために作曲したのが「『ウィリアム・テル』の主題による華麗な二重奏曲」です。ヴィルトゥオーゾらしくその曲名どおりの華やかなソロでまとめられています。吹奏楽伴奏への編曲はロジェ・ニース、独奏はルクセンブルク軍楽隊のメンバーであるフルートのミシェル・ワルニエとオーボエのロベルト・シュトースで、息の合った演奏を聞かせてくれます。
さて、管楽器の独奏と異なり、ヴァイオリンの独奏と吹奏楽の協演というのは、レパートリーとして多くはない上に実際に演奏するとなると音量のバランスなどさまざまな課題がありますが、弦楽器と管楽器の対比という意味で非常に映える演奏が楽しめるのではないでしょうか。ここではそんな弦楽器の独奏曲としてヴァイオリンが取り上げられています。
ヴァイオリン独奏曲の中でもとりわけ有名なのは「ツィゴイネルワイゼン」でしょう。自ら名ヴァイオリニストとして名を馳せたパブロ・デ・サラサーテが1978年に作曲しライプツィヒで初演したこの曲は、ジプシーの歌というタイトルどおりハンガリーなどで聞かれるジプシーの民謡や大衆音楽を組み合わせて書かれています。テレビの番組やCMでも使われる有名なドラマチックな序奏やヴァイオリン演奏の技巧を駆使した独奏は知らない人はいないと言っても過言ではありません。アンドレアス・ファン・ズーレンの手によるこの編曲では、原曲のスリリングな雰囲気に吹奏楽の迫力が加わり、ヴァイオリンの独奏を引き立てます。ベルリン交響楽団のコンサートマスターを経て現在はルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務める中国・広東省出身のリャン・ハオシンが見事な演奏を聞かせてくれます。
バンドだけの演奏として2曲、ロッシーニが1812年に作曲した1幕のオペラ「ブルスキーノ氏」から単独でもよく演奏される序曲と、メンデルスゾーンが1841年に作曲した「行進曲 ニ長調」作品108が収録されています。編曲はいずれもクリスティアーン・ヤンセンです。
楽譜はいずれもお取り寄せできます。日本ではまだほとんど演奏されていませんが、いずれも実力のある編曲者の手によるものですので、ゲストプレーヤーを迎えてのステージに、あるいは力のあるメンバーの腕の見せ所に、コンサートに彩りを添えるプログラムとしてぜひご活用ください。
(2014.08)
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