1. | Artisty in Rhythm [ Stan Kenton / arr. Kim Richmond ] ( 4:27 ) |
2. | Horizon Under [ Kim Richmond ] ( 8:03 ) |
3. | Anchor of Hope [ Kim Richmond ] ( 15:23 ) |
4. | Intermission Riff [ Ray Wetzel / arr. Kim Richmond ] ( 5:50 ) |
5. | Seascape [ Johnny Mandel / arr. Kim Richmond ] ( 5:01 ) Guest Soloist: Hubert Laws (flute) |
6. | Invitation [ Bronislau Kaper / arr. Kim Richmond ] ( 6:24 ) |
7. | Over the Rainbow [ Harold Arlen / arr. Kim Richmond ] ( 5:35 ) |
8. | The Peanut Vender [ Moises Simons / arr. Kim Richmond ] ( 6:50 ) |
9. | Virna [ ニール・ヘフティ ( Neal Hefti ) / arr. Kim Richmond ] ( 4:32 ) |
10. | Willow Weep for Me [ Ann Ronnell / arr. Kim Richmond ] ( 4:17 ) |
11. | Zippidy Altered [ Kim Richmond ] ( 4:44 ) |
12. | Poetry [ Kim Richmond ] ( 2:27 ) |
最初にハッキリ言わせてもらいます。日本におけるスタン・ケントンの評価は全く正しくありません。日本でケントンと言えば40年代のArtistly in Rhythmくらいしか語られていないでしょう?まぁあとはCuban Fireとかくらいか。とにかくごくごく一時期の音楽しか日本では俎上に上がらないのです。私は評論家の怠慢だと思います。そんなわけで、かく言う私もケントンはイメージのよく分からない人だったのですが、2011年の生誕100年で出て来た諸々を見て驚いてしまったのです。ケントンは取り上げた音楽の幅の広さ、ジャズ・エデュケーションに対する貢献などなどなどなど。20世紀のアメリカンミュージックに於ける巨大なアイコンなのです。ケントンは自分の死後にゴーズトバンドを作る事を認めなかったので、ケントンの音楽そのものが演奏される機会が減ってしまっていたのですが、生誕100年を機にこうしたトリビュート系が出始めたように思います。このキム・リッチモンドのアルバムは近年のケントントリビュートでは出色の作品です。何と言っても着眼点が素晴らしい。
ケントンがジャズの枠を超越したような音楽にアプローチした時期は2つあって、1951年のCity of Glassに代表される弦を含んだ現代音楽へのアプローチと、1964年のNeophonic Orchestraでやった音楽です。Neophonicはビッグバンドを軸にしながら打楽器群などを持込んで、吹奏楽との親和性の高い音楽にアプローチしていたような感があります。そしてこのリッチモンドのバンドは明らかにNeophonicを意識しているのです。最初にティンパニー出た時点で、ああ、なるほど、って思っちゃった。これは、もしケントンが生きていてNeophonicみたいな音楽を今やったらどうなるか、という回答のようなアルバムです。
不思議なもので、ビッグバンドってティンパニーが入るだけでも凄く吹奏楽的なサウンドに聞こえてしまうんです。まぁ、吹奏楽のパーカッションがドラムに集約されちゃってる、とも考えられるわけですが。つまり、このあたりのサウンドっていうのはビッグバンドとウィンドアンサンブルの境界線上にあるような音楽と捉えて良いかと思います。ラロ・シフリンの音楽にもそういう要素がありますよね。
バンドのフォーマットが違うだけで、コンテンポラリービッグバンドとウィンドアンサンブルのやってることなんて大差ないですよ。インプロヴァイズのスペースがあるかないか、くらいの違い。だから、これはもちろんビッグバンドファンにも聴いて欲しいですが、それ以上に吹奏楽やってる人に聴いて欲しいですね。これはジャンルやフォーマットの違いというあなたの目に貼り付いてるウロコを落としてくれると思います。選曲についても、ケントンゆかりのレパートリーから、スタンダード、ヘフティやマンデルと言った作曲家の作品などバラエティに富んでおり、この配分あたりにもケントンの影が伺えます。Neophonicの時代、ケントンはジャズの作曲家だけでなく、映画音楽の作曲家などにも曲を依嘱していました。アメリカ、特にLAではジャズと映画音楽は常に隣り合わせでした。このアルバムもまたジャズや吹奏楽や映画音楽の架け橋となるものでしょう。演奏はLAの一線級ばかりなので間違いないです。なんだこれ、スイングしない曲もあってジャズじゃないじゃん、みたいな野暮なことは言わず、アメリカンミュージックの様々な側面が伺える作品と思って聴いてくれると良いのではないかと思います。
(2013年7月 辰巳哲也)
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