1. | Cheek to Cheek [ アーヴィング・バーリン ( Irving Berlin ) / arr. Elliot Deutsch ] ( 6:12 ) |
2. | The Jury's Out [ Jimmy Emerzian ] ( 7:11 ) |
3. | Beautiful Friendship [ Donald Kahn and Stanly Styne / arr. Elliot Deutsch ] ( 5:43 ) |
4. | Rhythm Challenge [ Elliot Deutsch ] ( 4:15 ) |
5. | Space Cowboys [ Brian Owen ] ( 2:13 ) |
6. | Coffee Time [ Elliot Deutsch ] ( 3:14 ) |
7. | Yeah... We're Sleeping Together [ Elliot Deutsch ] ( 5:50 ) |
8. | Home [ Jimmy Emerzian ] ( 5:58 ) |
9. | Nearness of You [ Hoagy Carmichael and Ned Washington / arr. Elliot Deutsch ] ( 4:45 ) |
10. | When I Fall in Love [ Victor Young and Edward Heyman / arr. Elliot Deutsch ] ( 7:32 ) |
11. | Stroll at the Beach [ Elliot Deutsch ] ( 6:40 ) |
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エリオット.ドイチ。初めて聞く名前です。脇のミュージシャンも知らない人ばかり。調べてみるとLAの若手で組んでいるビッグバンドのようです。LAはミュージシャンの層が厚いのでちょっと楽しみです。
オープニングはスタンダードのCheek to Cheekを持って来てます。テーマの部分の仕掛けがかなり凝ってます。本人の気合いが感じられますが、個人的にはちょっといじりすぎかな、という感じもします。これは好みの問題。バンドはいかにも若くて勢いのある、という感じです。2曲目はテナーのJimmy Emmerzianのオリジナル、The Jury's out。変形ブルース。これもサックスソリとか見せ場が結構ある譜面。アレンジはEmmerzian。3曲目はスタンダードのBeautiful Friendship。ヴォーカル物です。個人的にはアップテンポでの演奏に馴染みがあるので、ミディアムスローっていうのは新鮮。アレンジは非常にオーソドックス。個人的には最近ビッグバンドにおけるダイナミクスってのが非常に気になってて、最初の2曲はちょっと飛ばし過ぎかな?っていう感じがしましたが、これくらいのコントロールの方が良いなぁ、と感じます。4曲目、リーダーのエリオットのオリジナル、Rhythm Challenge。もちろんコードチェンジはいわゆるリズムチェンジ(笑)。実はジャケット見た時点では、典型的なラッパの人で、書いて吹いてブイブイ言う人かな、って思ったんですが、ここまでアレンジは書いてるけどソロ吹いてないんですよね。これも自作だけどソロ吹いてないし。奥ゆかしい、ていうかラッパ吹きのリーダーとしては珍しいタイプなのかもしれません。楽しい譜面ですね。5曲目はメンバーのラッパであるBrian Owenのオリジナル、Space Cowboy。アレンジも多分本人。アップテンポのラテンビートでイケイケな感じな曲。ビッグバンドでcowboyっていう単語が出るとアニメのアレを思い出すわけですが、全然違う曲とはいえ、テンポ設定とか曲の雰囲気はなんとなく似ているような気になるのは何でだろう(笑)。6曲目はエリオットと5曲目を書いたブライアンの連名で書かれたCoffee Time。フルートフィーチャーのバラードっていうのが個人的にはタイトルのイメージと少し落差があります。トロンボーンのバケットミュートっていうのは美味しいなぁ、と改めて認識できます。7曲目はエリオットのオリジナル、Yeah... We're sleeping togrtherなる曲。コードチェンジはJust Friends。軽いアップテンポで楽しそうな感じでなんだかタイトルと違和感があります(笑)。修学旅行かよ、なんてツッコミ入れたくなります。アレンジそのものは非常にオーソドックスでやりがいのある譜面です。8曲目は2曲目に続きEmmerzianのオリジナル、Home。ミディアムスイング。極めてオーソドックスかつ正攻法な譜面です。9曲目、バラードのNearness of you。ここでようやくエリオットがソリストで出て来ました。しかもフリューゲルで。しかも結構渋い。自分フィーチャーのバラードですが大見得を切るような感じでもなく、実にアメリカ人ぽくない奥ゆかしさみたいなのを感じます。シャイな人なのかもしれないなぁ。そしてほぼメドレーな状態で10曲目のWhen I Fall In Loveへ。2曲続けて同じキーなので、メドレー的な譜面の使い方ができそうです。クロージングはエリオットのミディアムブルース、Stroll at the Beach。エリオット氏、無難なソロを吹きます。何度も書くけど譜面は極めてオーソドックスです。最近のモダンなアレンジを追いかけて過剰に難しくしちゃってるものも見受けられる中でこういう譜面っていうのは案外貴重なように思われます。
通して聴いて感じるのですが、このエリオット.ドイチという人はラッパ吹きとしては珍しいタイプです。大半のラッパがリーダーのビッグバンドの場合、天上天下唯我独尊、みたいにバリバリ吹いちゃう、ってのがお決まりですがそういうのの対極にいる感じです。しかもアレンジも時々ハイノートは出てくるものの決して極端に無理なことを書いていません。ソリストとしても傑出している感じはないので、あくまで自分の「譜面」を具現化する装置としてビッグバンドを持っているように感じられます。オーソドックスで吹きやすいアレンジメントを提供できる人として面白い存在なのではないか、という感じを強く持ちました。
(2010年5月 辰巳哲也)
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