1. | スラローム ( Slalom ) [ カーター・パン ( Carter Pann ) ] ( 10:08 ) |
2. | 白昼夢 ( Day Dreams - I. Sunrise: an infiniti expectation ) [ ダナ・ウィルソン ( Dana Wilson ) ] ( 3:28 ) |
3. | Day Dreams - II. Morning: all intelligence awake [ ダナ・ウィルソン ( Dana Wilson ) ] ( 3:52 ) |
4. | Day Dreams - III. Afternoon: hopes shot upward, ever so bright [ ダナ・ウィルソン ( Dana Wilson ) ] ( 3:26 ) |
5. | Day Dreams - IV. Sunset: having lived the life imagined [ ダナ・ウィルソン ( Dana Wilson ) ] ( 7:07 ) |
6. | フィニッシュ・ライン ( Finish Line ) [ シンディ・マクティ ( Cindy McTee ) ] ( 6:43 ) |
7. | 都会の神話 ( Urban Myth ) [ マレイ・グロス ( Murray Gross ) ] ( 6:47 ) |
8. | 祝典のための音楽 ( Music for a Festival: Intrada ) [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 1:44 ) |
9. | Music for a Festival: Overture [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 3:56 ) |
10. | Music for a Festival: Round of Seven Parts [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 2:00 ) |
11. | Music for a Festival: Air [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 3:19 ) |
12. | Music for a Festival: Interlude [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 1:22 ) |
13. | Music for a Festival: March [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 3:09 ) |
14. | Music for a Festival: Saraband [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 2:31 ) |
15. | Music for a Festival: Scherzo [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 3:57 ) |
16. | Music for a Festival: Madrigal [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 1:43 ) |
17. | Music for a Festival: Menuet and Trio [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 4:03 ) |
18. | Music for a Festival: Finale [ ゴードン・ジェイコブ ( Gordon Jacob ) ] ( 6:05 ) |
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ユージン・コーポロンによるレコーディング・セッションのシリーズは、企画スタート時のマーク・カスタムからクラヴィアへとレーベルを移り、現在はGIAからウィンドワークス・シリーズと名付けられてリリースされています。
シリーズ当初からのコンセプトである意欲的なプログラムと高い技術による演奏は変わることなく、GIAでの2シーズン目を迎えることになったこの最新盤でも、4人の現代作曲家の作品と20世紀イギリスを代表するゴードン・ジェイコブの名曲を収録しています。
アルバムの幕開きはカーター・パンの「スラローム」です。
パンは1972年にイリノイ州ラ・グランジュに生まれ、15才でイリノイ州ウィネトカのノース・ショア音楽学校でエミリオ・デル・ロサリオにピアノを学び、シカゴ大学でハワード・サンドルフに作曲を学んだ後、イーストマン音楽学校でサミュエル・アドラー、ジョゼフ・シュワントナー、ウォーレン・ベンソン、デイヴィッド・リプタクに作曲を、バリー・スナイダーにピアノを学びました。さらにミシガン大学で修士課程を卒業しています。現在はテレビの音楽なども手がけています。
「スラローム」とはここではアルペンスキー競技の回転種目を指しています。作曲者がコロラド州スティームボート・スプリングスのスキー場を訪れたときに着想したもので、1998年から1999年にかけて管弦楽曲として作曲され、2000年3月にニュージャージー州のハドンフィールド交響楽団によって初演されました。この曲はその後2001年の英国放送協会(BBC)マスタープライズ国際作曲コンクールの最終選考に残り、ダニエル・ハーディング指揮ロンドン交響楽団によって演奏されています。ここに収録されている吹奏楽版は作曲者自身の手によるもので、2002年の秋にジョン・リンチ指揮、カンザス大学ウィンド・アンサンブルの演奏で初演されました。
ゲレンデを滑り降りるときの情景が次々に目の前に現れるように、曲の各部にスキーにちなんだタイトルが付けられています。スピード感にあふれ、途中にアクロバチックな滑りを混ぜながら、シュプールにパウダースノーがきらめくような鮮やかさがあります。作曲者によると約10分の演奏時間は、スティームボート・スプリングスのワーナー山のゲレンデを滑降するのに要する時間ということです。
1946年にオハイオ州レイクウッドに生まれたダナ・ウィルソンは、ジャズピアノ奏者としても活躍しており、その作品にはジャズのテイストが満ちています。1987年に作曲した「ピース・オブ・マインド」でその年のジョン・フィリップ・スーザ財団のサドラー国際吹奏楽作曲コンクール優勝と、翌年のアメリカ吹奏楽指導者協会(ABA)オストウォルド賞受賞の二冠に輝きました。また「シャカタ〜歌によって世界は生まれた」も日本で注目を集めた1曲です。
「白昼夢」はニューヨーク州のイサカ高校バンドOB会の委嘱により、アメリカ吹奏楽界の重鎮フランク・バティスティの75歳の誕生日を記念して作曲された4曲からなる組曲です。バティスティはニュー・イングランド音楽院の名誉指揮者で、1954年から1967年までイサカ高校バンドの指導にあたっていました。
それぞれアメリカの作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローの代表作「ウォールデン−森の生活」の一節から取られた「日の出:無限の期待」「午前:すべての知性の目覚め」「午後:希望は高まり、さらに輝く」「日没:想像通りの人生を歩んで」という文学的なタイトルが付けられており、バティスティの人生を一日になぞらえて描いています。バティスティの名前を基にした「F-A-B-A」のモチーフが中心になって、ジャズの手法で書かれた美しく透明感のある音楽が展開します。
シンディー・マクティーの作品はこのシリーズでもたびたび取り上げられています。「フィニッシュ・ライン」は、元々はテキサス州のアマリロ交響楽協会の創立50周年を記念して委嘱された管弦楽曲で、2006年3月24日にアマリロ交響楽団の演奏で初演されました。この吹奏楽版はノース・テキサス大学や昭和音楽大学など12の大学バンドの共同委嘱で書かれ、2006年5月20日にティモシー・ザルツマン指揮ワシントン大学ウィンド・アンサンブルの演奏で初演されました。
イタリアの未来派を代表する前衛画家ジャコモ・バッラの絵にインスピレーションを得て作曲されました。バッラは運動や速度に注目し、20世紀の機械時代を礼賛してその象徴として自動車をテーマにした作品を描いています。マクティーは「スピード+音の抽象」など疾走する自動車の変容を描いたこれらの絵から受けた印象を基に、スピード感あふれるエキサイティングなこの「フィニッシュ・ライン」を書き上げました。
マレイ・グロスはミシガン州のアルマ大学の音楽科の客員助教授で音楽理論、作曲、指揮を教え、アルマ交響楽団の指揮者を務めています。室内楽曲や独奏曲を多く作曲していますが、この「都会の神話」でおそらく初めて吹奏楽界に紹介されるのではないでしょうか。原始の社会の儀式と現代社会の不安や不吉な雰囲気をテーマに、太古の儀式と止まることを知らない現代社会の喧騒、あるいは雲や高層ビルの影による暗さをあわせ持つ作品になっています。
さて、アルバムの最後を飾るのは20世紀イギリスを代表する作曲家ゴードン・ジェイコブの作品から「祝典のための音楽」です。
ロンドンの王立音楽大学で作曲を教え、マルコム・アーノルドやジョゼフ・ホロヴィッツ、イモジェン・ホルスト(グスターヴ・ホルストの娘)らを育てたジェイコブはホルストやヴォーン=ウィリアムズに続く世代の作曲家として吹奏楽曲やブラスバンド曲、室内楽曲など、管楽器のための作品を多く作曲しました。バロックや古典のスタイルを好み、保守的な作風のため、これまでそれほど注目を集めることはありませんでしたが、近年イギリスの近衛バンドの演奏による作品集のリリースや「オリジナル組曲」の新校訂版の出版、さらにGIAからもこのCDの演奏者による作品集(CD-747)がリリースされるなど、その真価が見直されています。
この曲は、1851年のロンドン万国博覧会の100周年記念行事として開催されたイギリスの祭典のために英国芸術カウンシルの委嘱で作曲され、戦後新たに建設されたロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで1951年5月14日にイギリス陸軍ネラー・ホール軍楽学校の28人の金管アンサンブルと125名編成の近衛旅団合同バンドの演奏で初演されました。4パートのトランペットと3パートのトロンボーンの金管七重奏のバンダと吹奏楽による多楽章形式のコンチェルト・グロッソとして書かれており、その華麗な音楽は当時作曲家として脂の乗ったジェイコブの名を不動のものにしました。ルネサンスやバロックの音楽のスタイルによる11曲からなり、奇数番目はバンダと打楽器、偶数番目は吹奏楽でそれぞれ交互に演奏され、終曲でその二つが合わさって高らかに鳴り響き堂々たるフィナーレを迎えます。30分を超えるスケールの大きな、タイトルどおり祝典のための華やかな作品です。
今年もこのシリーズは、同時発売の「HOMAGE」(CD-744)とあわせ、吹奏楽ファン必携の1枚となっています。
(2008年3月)
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